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phaの日記

毎日寝て暮らしたい37歳男の日記です

放浪生活のための安宿ガイド



7月にタイから帰ってきてから日本各地をふらふらと放浪している僕ですが、ネットカフェからドヤ街まで、いろんなところに泊まってみた感想をまとめてみようと思います。

ネットカフェ

  • 1泊1000円〜3000円(時間数と部屋のタイプによって変動)

「ネットカフェ難民」などという言葉もできて、宿泊場所としてもメジャーになりつつあるネットカフェ。最近はシャワー備え付けの店もかなり多いです。
ネットカフェにずっと住み続ける人もいるみたいだけど、基本的には1泊だけの短期滞在向けだと思う。というのは、ネットカフェは1時間ごとに課金されるため昼も夜も滞在しているとかなりの金額がかかるので、基本的には滞在するのは夜だけで昼の間に荷物を置いておいたりすることはできないため。長期滞在の場合は荷物はコインロッカーを利用するのだろうか。
料金は大体1時間400円〜500円だけど、夜間はナイトパックというものがあって、5時間1000〜1500円、10時間2000〜3000円とかいう風になっている。
部屋のタイプとしてはフラットタイプという部屋が宿泊に向いている部屋。

フラットタイプの部屋は、1畳をもうちょっと大きくしたくらいの部屋で、椅子はなく床は柔らかいマットで、足を伸ばして寝ることができる。大体机の上にテレビとパソコンが置いてあって、机の下に足を突っ込んで寝る感じ。枕、毛布は無料で借りることができる。部屋は壁で仕切られているけど、上のほうは空いているので(立ち上がると隣の部屋が見えそうだったりする)完全な個室ではない。
フラットタイプではなく普通の椅子の席だと、フラットタイプよりも値段が安いです。熟睡はできないけれど。
ネットカフェのメリットとしては「マンガ読み放題」「ネット使い放題」「ドリンク飲み放題」、そしてあと、他のタイプの安宿に比べて「店が新しくて綺麗」というのがあります。

ゲストハウス

  • 1泊1500〜3000円(ドミトリーの場合)(長期滞在するほど安くなる)

ゲストハウスとはそもそもは旅行者用の安宿で、個室の他に、一つの部屋に二段ベッドをたくさん置いたような相部屋(ドミトリータイプ)があるような宿です。海外をバックパッカーしてた人ならおなじみだと思う。
1泊とか2泊の短期滞在の旅人も泊まるけど、1ヶ月とか半年とか長期滞在する人もいて、長期滞在すると1日あたりの家賃が割引されることが多い。

東京にはゲストハウスがたくさんあるのだけど、東京のゲストハウスはちょっと事情が違って、「最低宿泊期間は1ヶ月から」と短期滞在者を受け付けてないところが多い。これは旅行者向けじゃなく、本当に東京に普通に住んで働いている人たちを対象としてるものだ。

あと、沖縄にもゲストハウスがたくさんあるのだけど、沖縄のゲストハウスは安い。1泊800円とか1000円とかいうのを見たことがある。1500円くらいが標準だろうか。

以下はゲストハウスリンク集。関東圏が中心で、長期向けのものが多いですが。

これらのサイトに登録していないゲストハウスもたくさんある。地道にぐぐるとそういうところも結構出てくる。

僕が東京で泊まったゲストハウスは、山手線の某駅から歩いて10分、かなり都会の真ん中で、1泊なら1900円、1ヶ月契約だと36000円、という料金だった(光熱費込み、無線LAN完備)。東京で「山手線某駅から徒歩5分、光熱費込み1ヶ月30000円」というところもネットで見つけたことがある。

ゲストハウスはネットカフェに比べると設備はぼろかったりすることが多い。他の人と喋ったりできるのでそういう機会が欲しい人にはいいかもしれない。あと、白人バックパッカーはゲストハウスが好きなので、短期滞在者向けのゲスだと外人が多い。

ドヤ

  • 1泊500〜2500円くらい(長期滞在は割引あり)


東京の山谷、横浜の寿町、大阪の釜ヶ崎(あいりん地区)などの日雇い労働者の街にある安宿がドヤと呼ばれています。僕が行ったことあるのは釜ヶ崎だけなのですが、まあ他のドヤも大体同じだろうと思う。ちなみに釜ヶ崎が一番規模が大きい。

ドヤ街というのはもともとは日雇い労働者向けにたくさんの宿泊施設があった地区なのですが、最近日雇い労働者は減ってきているらしく、そのせいで最近は旅行者や出張者を新しい顧客対象として営業しているドヤが多いです。そういったドヤには「1泊から歓迎」「女性歓迎」「女性も安心」「外国人歓迎」「無線LAN完備」などという張り紙がしてあったりもする。

設備は結構綺麗です。僕が釜ヶ崎で泊まったドヤは1泊1700円で、10階建ての7階、部屋の広さは和室で3畳、部屋の設備は布団、テレビ、冷蔵庫、クーラー、といったところだった。布団は綺麗だったし、部屋が狭い以外は特に不満はなかった。外人(白人とか韓国人)とか女性の宿泊者も多かった。

釜ヶ崎では「1泊500円」という看板も見かけたけど、そこはちょっと怖くて行けなかった。その値段だと多分、かなりぼろくて、観光客とかはいなくて本当に日雇いのおっちゃんばかりなんだと思う。


ところで釜ヶ崎という街は不思議な街で、釜ヶ崎を歩くたびにここは日本じゃないような気がする。朝の8時くらいから道にはおっちゃん達がワンカップの日本酒を片手にふらふらしていて、歩くときは「(おっちゃんと)目を合わしたらヤバい」とサファリパークを歩いているような気持ちになる。人口のおっさん率は98%くらいだと思う。おっちゃん達は路上に段ボールを敷いて将棋を打っていたり、よくわからない物を売る露店を出していたりする。物価が異常に安くて、自動販売機の缶ジュースが50円とか60円だったりする。最近は起きていないけどかつては「日本で唯一暴動が起きる街」と言われていただけあって*1、交番を見ると窓が鉄網で完全に防御されている。

などということを書くと足を踏み入れづらいようだけど、確かに釜ヶ崎地区の中の方まで入っていくとディープだけど、ドヤに泊まるだけなら地区の端の方にあるJR新今宮駅からすぐ出たところの、スーパーとかコンビニとかがある大通り沿いにもドヤはたくさんあるので、そのへんに泊まればあまり怖くはないです。

下のサイトに載ってるのは大体ドヤです。


東京の山谷は釜ヶ崎よりも若干相場が高いらしい。「山谷がカオサン化している」(カオサンロードとは世界中のバックパッカーが集まるタイのバンコクの通り)とか「コミケの時期は山谷に日本中からオタクが集まる」とか最近よく聞くので、今度行ってみたいと思っています。
このサイトはドヤを改装してホテルっぽくした安いホテルがたくさん載っててとても便利。


ほか関連記事:

カプセルホテル・サウナ

  • サウナ 2000〜3000円(だいたい男性専用)
  • カプセルホテル 3000〜4000円(だいたい男性専用)

サウナ、カプセルホテルというものは、大体が男性専用のところが多いので女性には馴染みがないみたいですね。大体繁華街にあります。男性で、終電を逃したときに泊まる人なんかが多いんじゃないでしょうか。

カプセルホテルというのはその名称の通り、広さ1畳くらいのカプセルの中で寝るものです。壁に横向きに直径1メートルくらいの穴が空いてると思ってください。大体カプセルは2段重ねになっているので、上下に2つ穴が並んでいる。その穴の中に入って、入口のカーテンを閉めて寝ます。上段のカプセルの場合はハシゴを使って入口まで登ります。カプセルの中には大体小型のテレビがあります。あとは布団があるだけ。カプセルに入ったらもう寝る以外のことはあんまりできないような雰囲気です。

サウナというのは、サウナつきの大浴場があって、そして湯上がりにくつろげる広間みたいな空間があって、そんで薄暗い状態でソファーがたくさん置いてある大部屋があって、その薄暗い大部屋で眠れるようになっている施設のことを言います。

カプセルホテルとサウナは併設されていることが多く、大浴場・湯上がり用の広間はサウナ、カプセル共用になっていて、寝る場所だけが違うという感じが多いですね。カプセルのほうが若干値段が高いです。

チェックアウトが朝の9時だったり10時だったりするので、その時間には出ないといけないです。

ユースホステル

  • 1泊3000〜3500円くらい(非会員は600円増し)
  • 年会費2500円

世界的な宿泊ネットワークのユースホステル。日本国内に320カ所、世界各地には4000カ所以上あるらしい。部屋は男女別の相部屋。
このエントリで紹介している他のタイプの安宿は、ある程度の都会や有名な観光地にしかないことが多いのだけど、ユースは結構田舎にもあるのが利点。

ウィークリー・マンスリーマンション

  • ウィークリー 週3〜4万くらい
  • マンスリー 月10万〜15万くらい

家具は一通り付いている。部屋は普通のマンション。値段的にはホテルよりは少し安いといった感じ。

ホテル

  • 1泊5000〜8000円

安めのホテルでこんなものでしょうか。スーパーホテルとか。地方都市ではホテル以外に泊まるところがなくて安めのホテルを重宝することも。

野宿

  • 0円

一番安くすむのは野宿です。僕はそれほど野宿経験はないので、こないだ買った本を紹介しておきます。

[rakuten:book:12076802:detail]

野宿大全―究極のアウトドアへの招待

野宿大全―究極のアウトドアへの招待

シュラフやテント、衣類、調理器具などの選び方や、寝場所の見つけ方、食料の計画の立て方などについて、野宿経験が豊かな著者の人が語っていて参考になります。

宿について思うことなど

ここ一ヶ月半くらい、一つの場所にとどまるのは最短で1日、最長で一週間くらい、というペースで転々としていたのですが、その生活で身にしみて思ったことは「やっぱり放浪は疲れる」ということです。

昔から「荷物は大きなカバン一つであちこちを転々と移動しながら暮らす」というのに憧れていて、それを実際実行してみたのですが、最初のうちはすごく楽しかったんだけど、一ヶ月くらい経ったあたりから疲れを感じはじめた。やっぱり宿泊場所を探すのって面倒だし、宿泊場所を変更するために大きな荷物を持ち歩くのって疲れるし、宿泊場所が決まってないことって結構不安だ。決まった帰るべき家があるのってすごく安心する。家の安心感は異常。家ヤバい。家って人類が発明したものの中で最も優れたものの一つだと思うよ。

放浪には少し疲れたので、次は1ヶ月から3ヶ月くらいのスパンで住居を定めてみようかと思っています。それくらいの期間の滞在にはゲストハウスがちょうど都合がいいのでゲストハウスを探しています。最近はそういったゲストハウスとか、いろんなタイプの安宿が増えてきていてうれしい。

個人的には、こういった安宿の充実は望ましいものだと思っています。住居のあり方にいろんなバリエーションが選択可能になることはよいことだろうと思う。住居のあり方というのは、仕事のあり方や家庭のあり方と関連しているものなので、仕事や家庭のあり方が変わっていくにつれて住居の種類も増えていくものだし、その多様性は望ましいです。

「会社に終身雇用的に定年まで勤め、結婚して子供を作り、ローンを組んで家を買い、ぬまで離婚もせずに家族仲良く暮らす」というような一昔前の(?)理想的な(?)ライフプランがありますが、そのスタイルのデメリットには「家をローンを組んで買ってしまうと転職とか転勤とか離婚などの変化に対応しにくい」というのがあります。

僕はさっき言ったような理想的な(?)ライフプランにも興味がないし、それ以前にとにかく飽きっぽい人間で1年に一回くらい住む場所とか変えたいなあなどと思っているので、ふらふらしている人に都合のいい住居タイプがいろいろ出てくるのは嬉しいことです。

今の世の中は「ずっと同じ会社に勤め続ける」とかいうスタイルが薄れてきて、ライフスタイルが流動的な人が増えていると思うのですが、流動性を考えた場合、「家を買う」というのはもちろん不便なものだし、単に家を借りる場合にしろ、住居を変える際の「保証人システム」「敷金礼金システム」はめんどくさいなあと思います。その点で、ゲストハウスやウィークリーマンションは便利だ。保証人も敷金礼金もいらないし、家具は全部付いているから引っ越しのコストもない。

もちろんゲストハウスやウィークリーマンションとかは部屋を借りるのに比べてちょっと割高なので、1年くらい住むならゲストハウスではなく部屋を借りたほうがよいと思う。「1泊するのにちょうどよい部屋」「1週間過ごすのにちょうどよい部屋」「1ヶ月暮らすのにちょうどよい部屋」「1年住むのにちょうどよい部屋」「10年住むのにちょうどよい部屋」というのはそれぞれ違うので、ライフスタイルに合わせて、それぞれの滞在期間にちょうどよい部屋のバリエーションが選べるのは良い世の中だなあと思います。

それは持ち家と賃貸の差で、そして賃貸とホテルの差なんだけど、その「持ち家ー賃貸ーホテル」の3つの間には無数のグラデーションがあって、その間を埋めるいろんな形態の家ができたらいいと思う。まあ、世の中の生き方の流動性が高くなっていくにつれて、住居に関してもいろんなタイプのものが必要とされて、これからどんどんいろんなタイプの家が増えていくのだろうと思います。

具体的に思うのは、ウィークリーマンションの相場がもうちょい安くなったらいいのにな。ゲストハウスはちょっと貧乏臭とかバックパッカー臭があるし(僕はそういうの気にならないけど)、ウィークリーマンションは綺麗だけどちょっと高めなので、その中間くらいの賃料と設備の物件がたくさん出てきたら、もっと一般の人にも利用しやすくて便利なんじゃないかと思う。

まあとにかく、僕みたいなふらふらしたい人間が生きやすい環境にだんだんなってきてるなあと思います。安宿とインターネット環境さえあれば世界のどこでも生きていけるような気がするよ。それと近所に遊んでくれる友達とがいれば。次はしばらく東京に住もうと思うので東京の人誰か遊んでくださいー。