phaの日記

パーティーは終わった

四時のリレー




カムチャツカの若者が きりんの夢を見ているとき

メキシコの娘は 朝もやの中でバスを待っている

ニューヨークの少女が ほほえみながら寝がえりをうつとき

ローマの少年は 柱頭を染める朝陽にウィンクする


この地球では

いつもどこかで四時がはじまっている


ぼくらは四時をリレーするのだ 経度から経度へと

そうしていわば交替でタイムラインを守る

眠る前のひととき耳をすますと

どこか遠くで誰かが「なるほど四時じゃねーの」とつぶやく

それはあなたの送った四時を

誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ