2019年はいろいろありましたね。みなさんはどうでしたか。
年末だしせっかくなので一年を振り返ってみたいと思います。
僕の今年の一年を簡単にまとめると、シェアハウスをやめて一人暮らしを始めて、一人暮らしは快適だけど時間が余る感じになって、もくもくと文章を書きつつ、新しい活動としてはバンドを始めた、という感じですね。
充実した一年だと思うし、大体のことはうまく行っている気がするのだけど、それでもなぜか虚しさがあるような気もする。なんなんだろう。
別にがんばってるわけじゃないんだけど、なぜかいろいろうまくいっている。だけどそのことに落ち着かなさがある。「なんか全部だめになってしまったな」と衰退しているほうが落ち着く。成長なんてそのうち絶対終わるものだから。
第二十九回文学フリマ東京に出ます
11月24日に東京流通センターで開催される第二十九回文学フリマ東京で同人誌『夜のこと2』(500円)を販売します。ブース番号はナ-50です。
前回の文学フリマで出した『夜のこと』の続きになる『夜のこと2』を出します。今回もばったん先生( https://twitter.com/battan8 )に素敵な表紙を描いてもらいました。同日開催のコミティアのばったん先生のブース(K03a)にも委託します。のちほど書店やBOOTHでも販売します。
『夜のこと』を書いたときは続きを書く予定はなかったのですが、書いてみたら、これは二冊目まで書いて完結する話だったのだな、と思いました。
前回出した『夜のこと』はこちらから購入できます。
ツイッターの凍結が解除されました
よかった。
時系列は次のような感じです。
10月11日(金)
朝起きて凍結されていることに気づく。凍結への異議申し立てをツイッターに送る。「凍結されたのは間違いではないか」みたいなことを書いた。
10月14日(月)
異議申し立てへの返答が来る。
理由もわからずとりつくしまもない感じで、もう復活できないのか、と絶望的な気持ちになる。
だけど、異議申し立ては何回も繰り返していると復活できるらしい、という話を聞いて、二回目の異議申し立てを送った。
そういえば昔、直接丸の内のツイッタージャパン本社に行ったら凍結解除された、という話があったな、と思い出して、ちょっと行ってみようかとも考えた。
ツイッタージャパン社ではクレーム対応係が老人で、何を言っても「申し訳ありません」とひたすら土下座してくる、という、都市伝説みたいな話もあった(「詫び老人」と呼ばれていた)。あれももう一年半前の話か。今もその老人はいるのだろうか。
ツイッターのアカウントを凍結してるのはアメリカのツイッター本社で、ツイッタージャパンには何の権限もないので行ってもあまり意味がない、みたいな話も聞く。
下のバーザムさんの記事では、強めのメールを送ったら解除されたというので、ちょっと強めに「凍結される覚えは何もないし、理由を説明してもらいたいので会社に行っていいですか」みたいなことを書いて送った。
10月17日(木)
本人確認できる証明書の画像を上げてくれ、というメールが来る。
言う通りに上げたら、10分後くらいに凍結解除のメールが来た。
何か問題になるツイートがあったわけではなく、スパムと判定されてしまったということのようだ。
証明書の画像を上げろというのも変で、そもそも僕は本名も写真もツイッター社に送ったことはないので、顔写真付きの証明書を上げてもそれが本人と同一であるかどうかなんてわからないはずなのだが。
結局10月11日から17日まで、一週間で凍結解除になった。バーザムさんと大体同じだ。
これ、一回目に来るとりつくしまもない返事で、諦めてしまう人も結構いるのでは……。
凍結されたときは何回もしつこく言えば結構戻るみたいです。何回も申し立てを続けてたら、突然「このツイートを削除したら凍結解除します」みたいなメールが送られてきて解除された、という人もいるらしい。
ツイッターのアカウントが凍結された人は参考にしてみてください。
バンドを始めました
ツイッターはあいかわらず凍結されたままです(10/17追記 凍結解除されました)。運営に連絡したのだけど返事が来ない。特定の発言が問題になって凍結されたわけではないようなのだけど……。
ザ・ノンフィクションの放送も今日終わりました。初回放送の5年前から比べると、ずいぶん遠くに来てしまったなという感じがします。
最近は全体的にだるくてあまりやりたいことがなかったのだけど、そういえばドラムを叩いてみたいという気持ちは昔からずっとあって、ちょうどメンバーを募集していたのでバンドに入れてもらいました。やることができてちょうどよかった。どうせ毎日暇だし、もくもくと練習しています。虚無と戦うために。
バンド名はエリーツ。メンバーは作家が集まっています。
- 滝本竜彦(ボーカル、キーボード)
- 佐藤友哉(ボーカル、ギター)
- 海猫沢めろん(ギター)
- ロベスピエール(ベース)
- pha(ドラムス)
もともと大卒がいないので逆にエリーツという名前をつけたみたいなのだけど、無駄に高学歴な僕が入ることでよくわからなくなってしまったかもしれない。
YouTubeチャンネルとツイッターがあるのでよかったら登録してください!
以下、動画です。
「おやすみマイエンジェル」
記念すべき第一曲目。この曲の誕生秘話については佐藤友哉さんのこの連載に詳しく書かれています。
「サマーポニーテール」
過ぎ去ってしまった夏をテーマにした第二曲目。
タイトルがサマー・アポカリプスぽくていいですね。
僕がドラムを叩いてるとき、顔とか体が完全に固まってしまって死人ぽいので、もっと躍動感を持って叩けるようになりたい。テンポがずれないようにしようと思うと固まってしまうのだけど……。
新曲を作ろうとしているところです。テーマは読書の秋。また名曲ができてしまう。
居酒屋での打ち上げの風景。人はどうしたら幸せになれるのか。滝本竜彦が答えます。
僕は全然喋ってないので次回は喋るようにしたいですね。
そのうちライブとかやりたいな……。
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前に書いたnoteの記事。
note.mu
朝起きたらツイッターが凍結されていた
僕は元気です。
凍結される心当たりはないのだけど、復帰できるのかな……。
追記
ツイッターができないのでnoteとかインスタを更新しています
ザ・ノンフィクションに出ます(2年ぶり3度目)
10月6日(日)と13日(日)に、フジテレビのザ・ノンフィクションに出ます。「好きなことだけして生きていく~元ニートの再々再々出発~」というタイトルです。残念ながら放送は関東ローカルだけなのですが。
- ザ・ノンフィクション #60「お金がなくても楽しく暮らす方法」(2014年7月14日、フジテレビ)
- ザ・ノンフィクション #61 #62「会社と家族にサヨナラ…ニートの先の幸せ」 前後編(2017年6月18日、6月25日、フジテレビ)
に続いて2年ぶり3度目の出演です。もう6年くらい続けて撮られていることになりますね。
今回は僕がシェアハウスをやめて一人暮らしを始めた話などになると思います。僕も放送内容を見てないのでわからないのですが。よかったら見てみてください。
最近の記事
Fun Pay!というサイトでこんな文章を書きました。ドーミーイン大好きという記事です。
以前このブログでこんな記事を書いたので依頼が来た感じです。
Fun Pay!で僕の記事の次に出たきくちさんの記事もすごくいいですね。都内でこんな感じの旅館があるの全然知らなかった。
あと、新刊の『がんばらない練習』関連でインタビューを2つ受けました。同じ日に受けたので服が一緒です。
着ているのはタイのGAGAというブランドのTシャツです。買ったのは中野だけど。
最近は文章を書くくらいしかやることがない
9/30 追記
朝日新聞で横尾忠則さんに『がんばらない練習』を書評していただきました。
近況
夏はだめ。大体僕はずっと家にいると思考が内側へとずっと凹んでいってしまうからときどき散歩しないと精神を健全に保てないので、快適に散歩ができない夏、冬、雨のときは精神や体調のバランスをうまく取ることができなくなってしまう。暑いのも苦手だけどエアコンも苦手なので睡眠もおかしくなって、何もうまくできないし情緒も不安定になってしまうな。毎年のことなんだけど。
やらなきゃいけないことがあるときにやるゲームほど面白いことはないよな、ということで最近はSlay the Spireばかりやっています。デッキ型カードゲームをベースにしたゲームなんだけどカードの組み合わせによる戦略の幅広さと絶妙なゲームバランスがすごい。プレイ時間が150時間を超えたけれどまだ飽きる気配がない。来年は本当にオリンピックをやるんだろうか。どうやって生きていったらいいか全然わからないですね。
新刊『がんばらない練習』が発売になりました
一年半ぶりの新刊、『がんばらない練習』が発売になりました。「会話がわからない」「すぐに帰りたくなる」「決めるのが怖い」など、社会の中でのいろいろな「できなさ」を受け入れることについて書いた本です。自分にできることよりできないことのほうが僕は愛着がある。
でも、そういった「できなさ」こそが人生の醍醐味じゃないかと思うのだ。人生の全てが自分の思うように進んだとしたら、何の面白みもないだろう。そんなものは人生ではなくただの妄想だ。生きるということは自分の妄想と現実との差を確認し続ける行為だ。人生は思うようにならないからこそ、その中でいろいろとやることがあるのだ。
そういう意味で、僕は自分の「できなさ」に愛着がある。他の人がみんなできることが自分にはできなかった、そんな傷口の集合体こそが自分の人生だ。嫌だったこともつらかったこともあったけど、そんな体験が自分を作ってきた。もし自分の欠点が全部なくなってしまったら、そんなものはもう自分ではないだろう。できることよりできないことのほうが、他の誰とも違う自分らしさを作っているように感じる。
だから、自分のできない部分を消し去ろうとしてがんばりすぎる必要はない。できない部分を愛して受け入れてやることが大切だ。それこそが自分らしさの本質なのだから。
(『がんばらない練習』あとがきより)
- 作者: pha
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2019/07/24
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
28日に東京・南阿佐ケ谷で発売イベントもやります。
7月28日(日)の15時〜20時、新刊『がんばらない練習』の発売を記念して、pha書店というイベントを南阿佐ケ谷の枡野書店でやります。『がんばらない練習』と文フリで出した『夜のこと』を売ります。書き下ろしのエッセイも配布します。一箱古本市も開催します。気軽に遊びに来てください pic.twitter.com/sZWjoeDQU4
— pha『がんばらない練習』7/24 (@pha) July 19, 2019
選挙が面白くなってきた
なんか最近ようやく選挙が面白くなってきた。
若い頃は「誰に投票したらいいかよくわかんないし」と思って行かなかったんだけど、年をとるにつれてわりとみんな、「なんとなく」とか、「あいつらキモいからあいつら以外に」とか、そんな感じでよくわからんまま投票してるということがわかってきた。誰が何を主張してるかとか全員分調べるの大変すぎるし、そんなもんでいいんだと思う。
あと、選挙って、祭りのときにみんなでだんじり引けば楽しい、みたいな感じで、多くの人と団結して一緒に何かすると高揚感があるとか、集団を組んで他の集団に勝つことを目指すと楽しいとか、そういう原始的な楽しみかたをするものなんだな、ということもわかってきた。見た目が整った人とか体が強くて元気そうな人とかが選ばれやすいのも原始的ぽい。
要は、選挙ってわりと野蛮で雑なゲームなんだな、というのがわかると楽しめるようになってきた。
増税とか憲法とか選挙で言われるようなことって若いうちはピンとこなくて、年をとるにつれてそれが自分の生活につながっているものだというのがわかりやすくなってきたというのもあると思う。
今回の選挙が楽しめたのはいくつか要因がある。
まず、候補者にこいついけすかないな、通ってほしくないな、というやつがいて、その人が当落線上にいて、通さないためにはどうしたらいいかを考えたら、自分の投票にも価値がある感じがしたこと。
そのへんの情報を得るにはこのアカウントが役に立った。情報を分析して、この候補は盤石で、この候補はきわどくて争っている、というのを選挙期間中ずっと教えてくれるアカウントだ。
あと、選挙で当選する人は変わらなくても、10万票差で勝つのと5万票差で勝つのと1万票差で勝つのは意味が違うんだな、と知ったこともある。圧勝だと他の勢力に構わず好きなように振る舞えるけど、辛勝だと他の勢力のことも気にし続けないといけない。
そんな風に思うと自分の一票に意味がある感じがするし、自分の一票に意味があると投票が楽しくなる。
面白かったのでまた次を早くやってくれないかな。