phaの日記

パーティーは終わった

橋本治



 最近橋本治の短編小説を読んでいる(『愛の矢車草*1』『つばめが来る日*2』)。橋本治って17歳くらいのときにエッセイや評論を読んだくらいだったんだけど、小説もよいなぁ。おおまかな感想としてはエッセイや評論について感じたのと同じで、まっとう、ということだ。ものすごくまっとうに人間のことを書いている。
 エッセイにしろ小説にしろ、とても当たり前で基本的で大事なことを書けるこの人はすごいと思う。同時に橋本治以外の多くの人は何故こんな当たり前で基本的で大事なことを書かない(書けない)のだろうか? 言わない(言えない)のだろうか? なんかおかしいよな、という気分になる。素敵だ。


 下に書いたスレッドのこのレスを読んで『双調 平家物語』にも興味を持った。すごそう。

*1:ISBN:4101054118

*2:ISBN:4043567022