この日は投げとか技とか全然やらずに、すごく基本的な動きの練習ばかりした。すげー面白かった。かなり上達した気がした。
骨盤を開く
前に進むときは骨盤を前に開く。後ろに下がるときは骨盤を後ろに開く。
前にかがむときは骨盤を前に傾ける。後ろに反るときは骨盤を後ろに傾ける。
からだの末端はどうでもいい。中枢の骨盤を意識する。
骨盤(と、あと胸骨(「骨盤の兄弟みたいなもん」))だけ意識してればいい。
骨盤を前に開いて、胸骨が相手の中に入っていくような感じで進む。
骨盤を開いて閉じれば相手は落ちる。
なじむ
例えば相手に腕を掴まれたとき、そのままでは相手と力がぶつかっている。バラバラの二つのからだである。なじませなければいけない。
なじませるには三つの方法があるそうだ。
- 掴まれている部分を脱力する。
- 掴まれていることがひっかからない場所へとからだを移動させる。
- からだ全体を開いて相手を受け入れる
このうち3番の練習ばかりした。
この3番は、見た目ではあまりわからない。からだはどの部分も2、3センチくらいしか動かない。でも、そのことによって全然状況が変わってしまう。
開くというのは具体的には骨盤を前に開くようにイメージして、骨盤を中心に肋骨や腕や脚をも全体的に連動させながら前に開くように、少しだけ動かす感じだ。
相手の手首を掴んでも、相手がこういう風にからだを開くと、掴んでいる部分からその「開き」が伝わってきてこちらのからだも開いてしまう。向こうが息を吸うのに合わせてこちらも息を吸わされてしまう。それで、バラバラだった二つのからだが繋がってしまう感じがするのです(そんで次の瞬間には崩されて投げられてしまう)。
これが「合気(気を合わせる)」ってやつなんだろうなー。面白いなー。
友達にちょっとかけてみたら「催眠術みたいだね」って言われたけど、似てると思う。合気道も、相手の気分とか意志とかを左右するところがある。
合気道と催眠術の似ているところ:
- 気心の知れた相手のほうがかかりやすい
- やったことない人に「やらせ」だと疑われる