phaの日記

パーティーは終わった

中年の危機について



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中年の心の闇。
シロクマ先生はイマイチわからないと書いているけれど、僕はこういう中年の虚無感が最近すごいわかるんですよね。シロクマ先生は確か子育てをされているし忙しそうだからまだ闇が遠いのかもしれないけれど、同じように子がいつつも虚しさに囚われてしまった人も知っているので、人それぞれなのかもしれません。
コンビニ店長が昔書いてたこのへんの気持ちが分かりすぎる。

web.archive.org

店長最近どうしてるんだろと思ったら最近増田書いてた(よかった)。その後だるさはどうなったでしょうか。

自分のスペックで遊べるもの全部遊んじゃった感、すごいわかる。自分の中のストックはいろいろあるんだけど、新しい刺激があまりないんですよね。昔は本屋に行くとあんなにいつもワクワクしたのに、今はあまりワクワクしない。かといって新しい面白を探す気力もない。

自分ができることの限界が大体見えてきたというのもある。何十年も生きたおかげでいろんなことができるようになったけれど、大体自分が人生でできることはこれくらいの範疇で、それ以上にはならないんだろうなというのが予想がついてきてしまったというか。

僕自身の話で言うと、会社を辞めてシェアハウスを始めたのが大体10年前で、最初は「シェアハウスに変な人たくさん集めてたのしいー」って浮かれてたんだけど、4、5年経つとだんだん飽きてきて、わりと今は惰性でやってるところがある。
本を初めて出したのが6年前。これももともと文章を書くのが好きだったので、本を出したときは「わーい」ってすごい嬉しかったのだけど、2冊目、3冊目と進むにつれてだんだん慣れてきて感動が薄れてきて、いまはわりと文章を書くのが普通の仕事になりつつある。別に嫌いじゃないし好きな作業なんだけど。
その流れで行くとそろそろまた別の新しいことを探したほうがいい時期なのかもしれないけれど、なんかだんだん未知のものに手を出すのが億劫になってしまってるんですよね。それでただ「だるい」という感じ。まあもともと「だるい」ってひたすら言ってるのが僕だったので元に戻っただけかもしれないけれど。

なんか最近ツイッターで、phaの本に影響を受けた人が「phaチルドレン」とか言われていて、それは全然いいんだけど、チルドレンが出てきたらもう自分の役割も大体終わって隠居してもいいよなーと思う。あとは若い人たちに任せたい。ただ問題は隠居してからも結構人生は続くこと、もう若くなくなってからの人生が存外に長い、ということなんだけど。

wikipediaには「中年の危機」という項目がある。「ミッドライフクライシス」とか「ミドルエイジクライシス」とか呼ばれたりもするらしい。

中年の危機 - Wikipedia

大体「わかる」としか言いようがないんだけど、半端に若くてエネルギーがあるから微妙なことになるのであって、もっと老いて枯れてしまえば悩むことなくなるのかもしれない。あと、半端に生活に余裕があるからくだらないことを悩むのであって、もっと忙しかったり切羽詰まったりしてればこんなどうでもいいこと考えないのかもしれない。
でもエネルギーや余裕をなくせば悩まなくなるって言っても、人はそういう余裕を得るために頑張ってるんじゃないのか、頑張った先のゴールに虚しさしかない、というのはやっぱおかしいと思うし、なんかもっといい解決策はないものだろうか。
まあ結局は、うだうだ考えてるうちに年を取っていって、こんなことで悩んでたことすら遠くなっていくのかもしれないけれど。20代から30代になるときの悩みも、悩みの質は違うけどそんな感じだった気がする。
大事なのは、この虚しさに流されて犯罪とか自殺とか起業とか仮想通貨に全財産ぶっこむとかそういう大きなやらかしをしないように気をつけることですかね。虚無を虚無として受け入れること。しょせん人生なんてこんなものだ。みんな通る同じ道だ。
やっていきましょう。


サブカル・スーパースター鬱伝 (徳間文庫カレッジ)

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