phaの日記

パーティーは終わった

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フルサトをつくる: 帰れば食うに困らない場所を持つ暮らし方

フルサトをつくる: 帰れば食うに困らない場所を持つ暮らし方

フルサトをつくる」の最後の校正が終わったのが2週間くらい前で、それ以来あまり何かをする気がしなくて、ごろごろ寝ていることが多い。ひたすら「肩こりがつらいなー」って思ってて、頑張った自分へのご褒美としてスーパー銭湯に行って高機能マッサージチェアで無重力リクライニングマッサージを受けたりしている。あとはひたすら部屋の片付けをしたり。

前に「ニートの歩き方」を書いたときもしばらく何もする気がせずぼーっとしていた。やっぱり本を書くと魂が擦り減って寿命が縮む気がする。でもまあ今回の本は共著なので疲労度も半分くらいかもしれない(伊藤洋志くんと一章ずつ交互に書いている)。

僕が文章を書くときとか物を作るとき全般に気を付けていることは「とりあえず完成したと思った地点から3回はまだ改良する余地がある」だ。一旦できあがったものをしばらく置いてまた見直す、というのを繰り返す。そうすると確かに良くはなるんだけど、結構疲れる作業でもある。100%の完成というものはないので、どこかで見切りをつけて切り上げないといけない。

作ってるときに何回も何回も見直すせいか、一旦完成させて手を離れてしまうと、途端にそれに興味がなくなってしまう。作り上げている最中は楽しいけど、できあがったものの評価などにあまり興味がない。作っていく過程が好きなだけなのかもしれない。

文章を書いている最中はものづくりをしている気分だけど、書き上げたあとは魚屋にでもなっている気分だ。「この魚、沖のほうで獲れたんだけど、なかなかいいんじゃないかと思うので買いませんか。どうやってできたかよくわからないけど」みたいな感じ。それを作っていた自分は今の自分とは別の人間な感がある。

まあできあがったものはできるだけ売れるといいなと思う。そうすると生活ができるので。