phaの日記

毎日寝て暮らしたい

バンド活動をやっています

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エリーツというバンドを始めました、という記事を書いたのは去年の10月のことなのですが、

pha.hateblo.jp

その後も順調にバンド活動を続けております。
バンド活動について、Fun Pay!というサイトで書いてみたのでよかったら読んでみてください。

card-media.money.rakuten.co.jp

また、エリーツとして初めてのミニアルバム『おやすみマイエンジェル』と同人誌『ELITES Vol.1』を作りました。そのリリースを記念して、6月27日(土)にオンラインイベントを行おうと思います。

bookandbeer.com

小説の書き方や音楽の作り方の話をしたりするので、そういうのに興味がある方はぜひ。
ミニアルバムと同人誌とステッカーを送料無料でゲットできるチャンスでもあります。

バンドのnoteにさらに詳しくいろいろ書きました。

note.com

本当は今年は5月に文学フリマに出て、6月にライブをやる予定だったんですよね。コロナ禍さえなければ……。
ライブ、いつになったらできる状況になるんでしょうか。やっぱ人生で一度くらいはステージに立ってサンキューとか言ってみたい。
先行きが見えない状況ですが、今のところはオンラインで活動できる範囲でやっていこうと思います。YouTubeとか。サンキュー。

www.youtube.com

誰にも読まれなくても文章を書く

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もう20年くらい、ずっと文章を書いている。最初は趣味で、ウェブ上の日記に思ったことを書いたりしていただけで、読むのは知り合いくらいだったのだけど、いつの間にか顔も知らない人に読まれることが増えて、書くことでお金をもらうようにもなった。
だけど、文章を誰かに褒められたり、文章でお金をもらえたりするとうれしいのはうれしいけれど、それはあくまで二次的なものだという意識がある。
僕が文章を書くのは自分のためだ。自分が何かを考えたいから書くし、自分が何かに納得したいから書く。書かないといつまでも同じところを堂々巡りしてしまうけれど、書くと思考や人生が前に進むような気がする。
生物というものが食べ物を摂取して排泄するように、自分にとって何かを読んで何かを書くことは、生きることと一体化しているような感じがある。
いや、もっと大きい理由は、書くことに圧倒的な快楽があるからだ。どんな快楽よりも文章を書くことが一番楽しいと思っている。世界を自分なりのやり方で工夫して言語に落とし込むこと。そのやり方を考える過程や、納得のいくかたちで書きあがったときの達成感が、一番好きだ。
それに比べれば、褒められることなんかはどうでもいい。書き上がるまでの過程が一番好きなので、書き上がったあとはその文章に興味をなくしてしまう。

最近、春日武彦『鬱屈精神科医、占いにすがる』という本を読んだ。
これは精神科医の春日先生が、六十を過ぎたくらいの年齢でどうしようもなく塞ぎ込んで鬱屈としてしまい、それを解消しようと精神科医的にはタブーでもありそうな占い師に助けを求めたり、精神科医と占い師の類似点や違いを考察したりしながら、ひたすら自分の内面を鬱々と掘り下げたりするという本で、私小説のようなエッセイのような変な本なのだけど、とても面白かった。
春日先生のような聡明な人でも、六十を過ぎてもまだ母親との関係をひきずってしまうのだとか、鬱々と自分の精神の歪みと向き合い続けなければいけないのだ、とか、そういう点が興味深かった。大して事件が起こるわけでもなく、ひたすら鬱々と自分のことを書いてるだけなのになんで面白いんだろう。僕もこういうのを書きたい。
この本でもっとも共感した部分は、人生で何を一番大事だと思っているか、という話だ。

(P192)
つまり人生の中から類似と相似を見つけ出し、この混沌とした世界に自分なりの方法で独自の視点や秩序を見て取りたいのである。
そうなのだ。身も蓋もない表現をするなら、わたしにとっての生きる意味とは、自分の周囲から類似と相似とを見つけ出す営みに他ならない。
(中略)
そして他人の役に立ちたいとか、世の中をより良いものにしたいなどといった道徳的発想がまるでないところに、当方の「人間としての問題」があるのかもしれない。

鬱屈精神科医、占いにすがる

鬱屈精神科医、占いにすがる

僕もそんな感じで文章を書いていると思う。「あれはこういう風に説明できるんじゃないか」とふと思いついて、それを言葉にする、という瞬間が一番楽しい。それを読んでくれる人がいればこしたことがないが、賞賛を求めて書くわけじゃない。自分の気持ちよさのためだけに書いている。「面白いですね」と褒められても、「まあそれはそうでしょ、それは僕が面白いんじゃなくて世界が面白いんだから、当たり前」と思っていたりする。
それは、他人による評価を基準にして行動する人には、あまり理解できない行動なのかもしれない。そんなことやって何が面白いんだ、もっと人の役に立つことをやれ、と言われるかもしれないけれど、自分にとってはそれくらいしか面白いと感じるものがないのだ。

コンプレックスをテーマにして書かれた最果タヒさんのエッセイ集、『コンプレックス・プリズム』で書かれていた「賢さ」の話にも共感した。

(P100)
賢さは常に自分を心地よく楽しませるものでしかないと、賢い人は知っているのではないか、賢さそのものが魅力として映るとき、その人はその人のためにしかそこにいない気がする。結果としてたとえ世界を大きく変えることになったとしても、その人の閃きを最前線で感じ取って、その鮮やかさに心底痺れているのはその人自身であるはずだ。

コンプレックス・プリズム

コンプレックス・プリズム

  • 作者:最果 タヒ
  • 発売日: 2020/03/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

ここでいう「賢さ」とか「閃き」はドラッグみたいなものだ。本人はただ気持ちいいからやってるだけで、だけどドラッグと違うのは、その閃きに痺れている様子が、他人にも感銘を与えるということだ(あと、たまに世の中の役に立ったりすることがあるかもしれない)。
僕が文章を書くのも同じような感じで、そんなに人の役に立つためにやろうと思っていないし、お金を稼ごうと思ってやっているのでもない。なんか結果的に人に読まれたりお金をもらえたりするようになっているけれど、今でもそのことは変な感じがする。自分は自分のために文章を書いているだけなのに、なぜそれが仕事になっているんだろう。僕の文章をビジネスに落とし込んでくれる編集者の人がすごいのかもしれない。
この先どうなるかわからないけれど、お金がもらえてももらえなくても、自分は生きているかぎり文章を書いていくと思う。


関連エントリ

書くことについて

pha.hateblo.jp

猫と一体化している

tayoriniという介護がテーマのメディアに取材していただきました。

kaigo.homes.co.jp

老後の見通しのこととかを話しています。まああまり何も考えてないんですが。

インタビューの中で、

部屋に一人でいて猫をずっと撫でていると、自分と猫の境界線が分からなくなってきますね。猫が自我の延長で、自分の一部のような気がしてきます。

ということを話していますが、どんな感じかというと、下の写真のような感じです。

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一人で部屋にこもって誰とも話さずにずっと猫を撫でつづけていると、だんだん自分が猫を撫でているのか自分が猫に撫でられているのか、境界線がよくわからなくなってきます。どこか遠くへ行きたい。


どこでもいいからどこかへ行きたい (幻冬舎文庫)

どこでもいいからどこかへ行きたい (幻冬舎文庫)

  • 作者:pha
  • 発売日: 2020/02/06
  • メディア: 文庫

近況

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ようやく暖かくなってきましたね。
冬はいつも何もかもがどうもこうもならないんだけど、ようやく一息つけるようになってきた。体が動くようになってきた。一日に二つ以上の用事をこなせるようになってきた。今年もなんとか生き延びたな。


と思ったら急にツイッターが凍結されてしまった。何も変なツイートとかしてないのに。半年ぶり2回目。

pha.hateblo.jp

前の凍結よりは軽い処置っぽくて、復活するためにはSMSで認証コードを受け取れ、って出るのだけど、何回やっても認証コードが送られてこない。番号は合ってるのに。どこから問い合わせたらいいかもわからない。まあ復活はできると思うのだけど……。
とりあえず復活するまでは、バンドのツイッターやインスタなどでつぶやいている予定です。
twitter.com
www.instagram.com


あと、ウートピでジェーン・スーさんとの対談が公開されています。第1回は40代のインターネット語りみたいな感じで、第2回ではがんばることやうまく行くことの居心地の悪さについてなど、第3回では恋愛やシェアハウスの話をする予定です。よかったら読んでみてください。
wotopi.jp
wotopi.jp

3月1日(日)pha×佐藤文香 @枡野書店

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note.com

俳人の佐藤文香と、二人で本を売る会をします。
僕の短歌をまとめるのは初めてなので結構レアです。
気軽に見に来てください。


◯日時
3/1(日)13時〜18時

◯場所
枡野書店 (南阿佐ヶ谷)
東京都杉並区成田東5丁目35−7
https://twitter.com/masunobooks

◯販売するもの
★「phaの短歌(佐藤文香選)」100円
何か他のものをお買い上げくださった方にはプレゼントいたします。

→ダウンロード販売始めました。

pha.booth.pm



pha
・新刊『どこでもいいからどこかへ行きたい』(幻冬舎文庫)
・『がんばらない練習』(幻冬舎)
・『夜のこと』『夜のこと2』
他、既刊の書籍を持っていきます。

佐藤
・「guca paper 2019」
・「翻車魚」創刊号・2号・3号
その他家にある本を何冊か持っていきます。フリマ的に。



news.livedoor.com
news.livedoor.com

イベントのお知らせ

下北沢のB&Bで2月6日(木)と2月10日(月)にトークイベントを、南阿佐ケ谷の枡野書店で1月22日(水)に本を売ったりします。あと2月6日に『どこでもいいからどこかへ行きたい』という文庫が発売になります。

2月10日(月)「作家の知の整理術」@下北沢B&B

2月10日(月)のイベントは、普段エリーツというバンドを一緒にやっている滝本竜彦さんと佐藤友哉さんと3人で、「作家の知の整理術」というタイトルでいろいろ話します。

bookandbeer.com

バンドはみんな初心者なので知識が少ないんですが、滝本さんがいつもすごく勉強をしてきて「このコード進行は強い」とか「レコーディングはこうやればいい」とかみんなに教えてくれるんですよね。
それで、滝本さんが分厚いコード理論の本を持ってきて、
「佐藤さん、これ読んで勉強して」
とか言うんだけど、佐藤さんは
「えー、俺勉強嫌いー。自分の感性で弾きたいー」
とか言って読まないんですよね。
そういうスタンスの違いがすごく面白かったので、勉強法などについて二人に聞いてみたいと思いました。
僕は勉強は好きなほうなんですが、修行のような勉強の仕方をする滝本さんとは違って、楽しくできる勉強しかしないので、また違った感じだと思います。
そんな、3人で、情報のインプットやアウトプットの仕方について語る予定です。文章を書いたり知的作業をする人に参考になる話をしたいと思います。
質問を事前にこちらで受け付けています。

docs.google.com

あと参加してくれた人には、3人で作った当日限定の書き下ろしペーパーを配布する予定です。来てね。
普段のバンド活動の様子はYouTubeに上げています。

www.youtube.com

2月6日(木)「働きたくないし21世紀だし同人誌でもつくろうぜ」@下北沢B&B

2月6日のイベントでは、『同人誌をつくったら人生変わった件について。』を刊行した川崎昌平さんと、同人誌の話をする予定です。

bookandbeer.com

川崎さんのマンガは以前から好きだったんですよね。『重版未定』をはじめとして、何冊も買って読んでいました。

dotplace.jp

川崎さんは商業で本を出すと同時に、コミティアなどにも精力的に出て同人誌を頻繁に出しているんですよね。さらに本業は編集者らしいのですが、エネルギーがありすぎる。
『同人誌をつくったら人生変わった件について。』は、仕事にも人生にもなんとなくつまらなさを感じていた普通の会社員の主人公が、同人誌を出すことで仕事も趣味も生き生きと楽しめるようになる話です。

僕自身、去年一番楽しかったことは同人誌を作って文学フリマで売ったことでした。
なんというか、同人誌って何を書いてもどんなに薄くてもいいのが良くて、そういう同人誌が集まる即売会はすごく楽しくて、そして自分もなんでもいいから作って売ってみることで即売会はより楽しめるようになる、という感じでした。今年の5月の文学フリマも出る予定です。
イベントでは、僕と川崎さんでそういう同人誌の魅力について語ろうと思います。僕が作った同人誌も持っていきます。
当日参加してくれた人用にも何か書き下ろしを配ろうと思っています。イベントのときはなんでもいいから新刊があったほうが絶対楽しい、というのが僕が同人誌即売会で学んだことなので。

2月6日(木)『どこでもいいからどこかへ行きたい』(幻冬舎文庫)発売

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2月6日には幻冬舎文庫から『どこでもいいからどこかへ行きたい』が発売になります。ちょっと長いタイトルなので略称は「どこどこ」にしたい。

どこでもいいからどこかへ行きたい (幻冬舎文庫)

どこでもいいからどこかへ行きたい (幻冬舎文庫)

  • 作者:pha
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2020/02/06
  • メディア: 文庫

単行本の『ひきこもらない』のタイトルを変えたものなのですが、構成が大幅に変わって、文庫版あとがきを多めに9ページ分書いており(御殿場のサウナに行った話を書いています)、あと紙版のみですが、漫画家の渡辺ペコさんの8ページ分の解説も付いています。よかったらチェックしてみてください。

1月22日(水)一箱古本市@南阿佐ケ谷・枡野書店

1月22日(水)の13時〜18時まで、南阿佐ヶ谷の枡野書店で一箱古本市を開催します。
出店者はpha、枡野浩一、太田明日香、佐々木ののか、小野美由紀の5人で、各人が自分の本とかZINEとか古本とかその他いろいろなものを売る予定です。
平日昼間なので、人が少なめでのんびりやっていると思うので、よかったら遊びにきてください。

以上、ばたばたとお知らせでした。お時間がある方はお会いしましょうー。

パソコンに貼りまくったステッカーをはがしたら画面がおかしくなった

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昔はノートパソコンの背中一面にステッカーを貼っているのがストリート感があってカッコイイと思ってベタベタ貼りまくっていたのだけど、最近ふと、実はこれあまりカッコよくないのでは、と思い始めて、年末だし全部はがそう、と思ってシールはがしのスプレーをかけまくったんですよね。

そうしたらステッカーは全部はがれたんだけど、それと同時にパソコンの液晶がなんか泡だらけになってしまった。

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スプレーの成分が中に入り込んでしまったのだろうか。泡って書いたけど、泡というより液体っぽいかも。画面を指で押すと少し動くので、泡と泡をつなげて遊んだりできます。
ほっておいたら直らないかな、と思ったけど、一週間くらい経っても変化がない。むしろ泡が増えているかもしれない。

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ゲームをやってると意外と気にならないのでゲームは遊び続けているのだけど(oxygen not included)。どうしようかな……。

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面白かった本2019

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今年もいろいろ本を読みました。大体本読むくらいしか趣味があまりないんだよな。今年は引っ越しをしたら、新しく住み始めた街が本屋が充実していたので、ついつい本を買っちゃうことが多かった一年でした。

  • 濱野ちひろ『聖なるズー』
  • 稲田俊輔『人気飲食チェーンの本当のスゴさがわかる本』
  • スズキナオ『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』
  • 雨宮まみ『東京を生きる』
  • 又吉直樹『東京百景』
  • 山下泰平『「舞姫」の主人公をバンカラとアフリカ人がボコボコにする最高の小説の世界が明治に存在したので20万字くらいかけて紹介する本』
  • 三宅香帆『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』
  • 赤松利市『ボダ子』
  • 滝本竜彦『ライト・ノベル』
  • 川端康成『眠れる美女』
  • 山崎ナオコーラ『論理と感性は相反しない』
  • 小津夜景『カモメの日の読書』
  • 穂村弘『どうして書くの?』
  • 大森静佳『カミーユ』
  • ピエール・バイヤール『読んでいない本について堂々と語る方法』
  • 青井硝子『雑草で酔う』
  • ロマン優光『90年代サブカルの呪い』
  • 外山恒一『全共闘以後』
  • 安達正勝『死刑執行人サンソン』
  • トレヴァー・ノートン『世にも奇妙な人体実験の歴史』
  • 村山斉『宇宙は本当にひとつなのか』
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2019年の活動まとめ

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2019年はいろいろありましたね。みなさんはどうでしたか。
年末だしせっかくなので一年を振り返ってみたいと思います。
僕の今年の一年を簡単にまとめると、シェアハウスをやめて一人暮らしを始めて、一人暮らしは快適だけど時間が余る感じになって、もくもくと文章を書きつつ、新しい活動としてはバンドを始めた、という感じですね。
充実した一年だと思うし、大体のことはうまく行っている気がするのだけど、それでもなぜか虚しさがあるような気もする。なんなんだろう。
別にがんばってるわけじゃないんだけど、なぜかいろいろうまくいっている。だけどそのことに落ち着かなさがある。「なんか全部だめになってしまったな」と衰退しているほうが落ち着く。成長なんてそのうち絶対終わるものだから。

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