今年は本当に休んでいた一年だった……。
去年の末に『人生の土台となる読書』を出してから、文章を書く気力も読む気力もなくなってしまって、ひたすらだらだらしていた。
思えば僕が最初に本を出したのは2012年で、もう10年前なんですよね。読んだり書いたりも10年やるとさすがに飽きてくるものかもしれなくて、ちょっと休んでもいいかな、と思っていたら、いつの間にか一年経っていた。
生活費としては、以前に出した本の印税の貯金を少しずつ使っているのと、本の電子書籍の売上が半年ごとに入ってくるのと、あとはnoteの売上が月4万くらいある、という感じで、なんとかやっています。
来年はもう少し動いたほうがいいか。いや、あまり自信がないな。
仕事はしていなかったけれど、それなりにいろいろやることがあって忙しくはあった一年でした。
具体的には、バンドと同人誌と短歌の3つです。どれも大してお金にはならないけど楽しかった。
バンド
40代の作家たちで結成した文学系ロックバンド、エリーツも、もう結成から3年以上たちますが、今も仲良く活動しています。今年はライブを4回もやった。がんばった。
作家バンドが集まるSAKKA SONICはまたやろうという話があるのでよかったら見に来てください。
同人誌
今年は本を一冊も出さなかったけど、同人誌は結構作っていました。書く気力はなかったけど、本を作るとか、文学フリマで本を売ったりするのは好きなんですよね。
『曖昧日記』はカオスなシェアハウスに住んでいた頃の日記をまとめたものです。1と2、どちらから読んでも大丈夫です。
あと、エリーツでも文学フリマのたびに同人誌を出しています。
短歌特集号は、僕が全面的にかなり気合を入れて作ったのでよかったら読んで下さい。短歌初心者にも短歌マニアにも楽しめる内容になったと思っています。
短歌
まったく文章を書く気や読む気がしないときでも、短歌だけは頭の中に入ってきたので、20年前の大学時代ぶりに、短歌にハマって作ったり読んだりしていました。
短歌関係では3つ動いていて、1つ目は上で書いたエリーツの短歌特集号の制作、2つ目は第五回笹井宏之賞への応募(残念ながら入賞はしませんでしたが)、3つ目は短歌アンソロジー『おやすみ短歌(仮)』(枡野浩一、佐藤文香との共著)(実生社)の執筆です。
1つ目、2つ目は完了したのですが、3つ目は現在進行中です。2023年中には発表できるはず。
その他
今年の初めのほうは、「文章を書く気がしないならトークとかYouTubeとかをやってみよう」と思ってちょっとやってみていたのだけど、なんか続かなかったな……。いくつか動画が残ってるのでよかったら興味のある人は聴いてみてください。大体雑談です。
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2022年は人生の夏休みのような一年でした。
若い頃のようなエネルギーのあふれる夏休みではなく、晩夏というか、40代も半ばにさしかかってきて、自分はもう若くないということを認めつつ、その上で何をやっていくかをゆっくり考える時期だったというか、そんな感じでした。ちょうどいろいろなことのやり方を変える時期がやってきていたのでしょう。
来年は多分またエッセイとか書くと思います。