毎年恒例の、今年はこんなことをやってました、という報告です。
最近はなんとなくずっと虚無感を抱えながら生きていて、大して何もしていないのだけど、それでもいつの間にか一年が経ってしまうところが恐ろしい。
加齢というのは一年ごとに少しずつ来るのではなく、3年か5年ごとにドカッと一気に来る、などとよく言う。今年はその3年だか5年分が今年はやってきた気がする。生活パターンが少し変わった、よりだるい方向へ。まあ、それでも何かをやっていくしかないんですね。
猫たち(タマとスンスン)は13歳になったけど、元気でやっています。
目次:
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『人生の土台となる読書』
今年はずっと『人生の土台となる読書』を書いていた。
僕が人生で影響を受けた本を紹介したブックガイド的な本です。今までの集大成というか、人生の総まとめ感があります。
全体のテーマとしては「人間はポンコツだからうまくいかなくてもしかたない」「思い込みが人を追い詰める」「ラクに生きろ」みたいな感じです。100冊くらいの本を紹介していて、どれも面白いので読書の参考にしてください。
インタビューや対談
今までの人生や、最近の生活について、玉置標本さんにインタビューしてもらいました。
まあ今は一人で淡々と暮らしてますね。特に波乱もない日々。
映画「泣く子はいねぇが」の佐藤監督と対談しました。
大人になれない情けない主人公像がぐっとくる映画。ナマハゲがモチーフ。
要領が悪くて大人になりきれない主人公が、全編を通してひたすらいろんな人に詰められる。人生はままならない、ということを突きつけられまくった結果、主人公は言葉にならない叫びを上げるしかできなくなる。画面がとてもカッコいい。
単発の記事など
ブックオフのメディア、「ブックオフをたちよみ!」に寄稿しました。
ブックオフはずっと好きで、若い頃は本当にブックオフで立ち読みばかりしていて、そこでさまざまな文化に触れさせてもらったと思っているので、こういう仕事ができたのはうれしかった。
こういう話が好きな人は『ブックオフ大学ぶらぶら学部』という本もおすすめ。
エアドゥのサイトで、旭川でサウナに入って美味しいものを食べるという記事を書きました。こういう仕事だけやって生きていきたい。
旭川はサウナの聖地として盛り上がっているらしい。サウナによってコミュニティができているのがよかった。年をとると今まで以上に、いかに仲間を作るかというのが大事になってきそう、と感じる。
軽トラの荷台に家を作って住んでしまうという、モバイルハウスを見に行く、という取材をしました。
モバイルハウスがたくさん集まって村を作っている、というのが面白かった。最近は小屋暮らしをしている人もいるけど、小屋と違って車は移動可能なのがいい。家ごと買い物に行ける、みたいな。季節によって住む場所を変えるとかもできる。
「マンガに出てくる家で住んでみたい家はありますか?」と聞かれたので、『美味しんぼ』の山岡さんの家に住んでみたいという記事を書きました。
原作を読み返したら、山岡さんの家についてそんなに細かく触れられてないのだけど、それなのにいろんな人の記憶に残っているのがすごい。美味しんぼは、ラーメン三銃士とか学生さんトンカツをとか、ミーム化されたネタが多くて化け物のようなマンガだ。
「みんなと同じようにがんばらなくていい」という話をしました。
まあ、気楽に適当にやっていけばいいんじゃないでしょうか。
エリーツ
海猫沢めろん、佐藤友哉、滝本竜彦、pha、ロベスの5人による文学系ロックバンド「エリーツ」として、同人誌を2冊作りました。
今年は毎回出てた文学フリマ東京だけでなく、大阪と福岡の文学フリマにも出店した。旅行するついでに本を売る、みたいなのが楽しいので、2022年もいろんな場所に行きたい。次はとりあえず2022年1月に文学フリマ京都に出る予定。
1月6日には阿佐ヶ谷ロフトAでトークイベントをやります。配信もあります。
そして新曲の「ECCOのテーマ」です。
「漠とした3名」
ジェーン・スーさん、能町みね子さんと3人で雑談をするトークイベント、「漠とした3名」を今年は2回やりました。
同年代の3人で、こんな風に生きてますみたいな話とか、仕事の話とか、その他いろいろなことを話しています。またやる予定なのでよかったら見てください。
参考にスーさんとの対談と能町さんとの対談も置いておきます。
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今年はこんな感じでしょうか。来年もこんな感じでやっていくのだろうか。
特に何もやりたいことを思いつかないけれど、何かやっていくしかないな。みなさん健やかでいてください。