phaの日記

パーティーは終わった

最近読んだ講談社ノベルス



歌野晶午「安達ヶ原の鬼密室」
読む前はタイトルだけ見てなんだこりゃと思ってたけど、面白かった。ストーリーにも興味が持てるし、不思議な謎と素敵な解決がちゃんとあってミステリとしてよくできている。文章も読みやすい。キャラクターは弱いけれどまあそこまでは期待しない。良いですね、あんな「館」に住みたい。ただ、一番最後の謎の答えが判らない。誰か教えてください。ISBN:4062736357
乾くるみ「Jの神話」
第4回メフィスト賞受賞作。ひどいなあ、この話。初期のメフィスト賞っぽい。ミステリをはみだしためちゃめちゃなノリ。積木鏡介とかの。でも積木は天然っぽいけどこの人はバカをバカとして自覚してやってる気がする。結構緻密でしっかりしたのも書けるんじゃないのか。他の作品は読んでないけど。
古処誠二「UNKNOWN」
第14回メフィスト賞受賞作。別に設定も面白くないしキャラクターが魅力的な訳でもないしミステリとしてわくわくさせてくれるわけでもない。面白くない。なぜメフィスト賞を受賞したんだろう。自衛隊という特殊な世界を扱っていること、ちょっと社会派っぽいテーマが入っていること(全然深く掘り下げられていないけれど)などが、それまでのメフィスト賞にないタイプだったからってだけか。