phaの日記

なんとかなりますように

だるい

f:id:pha:20150205123341j:plain

冬は大体調子が悪い。ここ一ヶ月ほど風邪を引いたり寝込んだりばかりしている。全身が慢性的にだるくて一日の3分の2くらい電気毛布にくるまって横になっているし、散歩好きの自分にしては珍しく外に出たいとほとんど思わず部屋の中でずっとひきこもっていて、やることがないので本を読もうとしても3分くらいしか集中力が続かずすぐに投げ出してしまい、コーヒーもタバコも緑茶も喫みたいと思わず白湯が一番美味しくて落ち着く感じだ。体が弱ってるんだろう。もともとだるいだるいとばかり言ってた僕だけど二十代の頃はもうちょっとは体力があった気がするし、三十代でこんなに体が衰えてだるくなってるなら五十歳くらいでだるみが頂点に達してだる死するんじゃないだろうか。ただまあ寒さにやられちゃってそんなことを思っているだけの可能性も微粒子レベルで存在するので、とりあえず春までは何とか寝ながら生き延びてみようと思う。

道を歩いてたら

家の近所を歩いていたら突然、よろよろと震え気味のおじいさんに「すみません、うんこはどこにありますか」と話しかけられた。
うお、なんだ、やばい人か、と一瞬びびったんだけど、よく見るとおじいさんは犬を連れていて、そしてそのそばの路上には犬のうんこが落ちていた。
「犬がうんこをしたんですが、私は目が見えないのでどこにあるかわからないんです」とおじいさんは言った。おじいさんの手にはティッシュが握られている。
「あ、それじゃあ僕が拾いましょうか」
「いえ、場所を教えてもらえればそれで大丈夫です」
でも場所を教えると言ってもスイカ割りをやるみたいに「右、あ、もうちょっと左、もう一歩だけ前に」とか口でナビするわけにもいかない。
僕はおじいさんの手を取ってうんこのある場所まで導いてあげて、一緒にうんこをつかみとった。
「ありがとうございます」とおじいさんは言った。
そのときに触れたおじいさんのカサカサした手の感触とティッシュ越しに感じた犬のうんこの柔らかさと暖かさが、今も手に生々しく残っている。

犬も良い

f:id:pha:20140517223654j:plain
 
旅行に行った友人の家で一週間くらい犬の世話をしていた。猫を三匹飼っているので普段は猫の相手ばかりしているので新鮮な体験だった。イヌネコと並べて言うけどなんか全然別のコンセプトデザインでできた動物なんだなと思った。
  • 犬、猫と違って人間の言うことを聞くのがすごい。感動した。人間の顔色や意図をうかがってくれるし、人間が褒めると喜ぶ。猫は全くそういうの気にしないからなあ。感情が通じるのを感じた。
  • 猫と違って撫でられること自体にはそんなに喜ばない感じ。個体差かもだが。
  • 猫は一メートルくらいの高さはジャンプするけど、犬は平面的にしか動かないので楽だ。食べ物などはテーブルの上に置けば奴らには触れられない。
  • このパグという種類が食いしんぼうなのらしいけど、食べものに対する欲望が強かった。
  • 犬は鼻で動く動物だなー。猫はなんだろ。鼻よりも耳かな。
  • 出かけようとすると「散歩なの?散歩なの?」みたいなウルウルした目で見つめてくるので、散歩じゃないときは少し申し訳なくなる。
  • 散歩、犬と歩くのは一人で歩くのとは見るものやペースが違って面白かった。
  • よその犬の散歩を見て、犬は猫よりもいろんな大きさや形の種類がいるなあと思った。
  • 猫よりも意志や感情が通じて人に寄り添ってくれるので、飼ったらペットロスのときがつらいかもと思ったり。かわいいんだけど。
どっちかというとやっぱり猫派だけど、犬もいいなあと思いました。
 
f:id:pha:20140517223743j:plain
f:id:pha:20140517223754j:plain
f:id:pha:20140517223804j:plain
f:id:pha:20140517223835j:plain
f:id:pha:20140517223907j:plain
f:id:pha:20140517223920j:plain
 

 

 

 

パグと暮らす (愛犬の飼い方・育て方マニュアル 決定版)

パグと暮らす (愛犬の飼い方・育て方マニュアル 決定版)

 

 

 

 

 

やっていく気持ち

フルサトをつくる: 帰れば食うに困らない場所を持つ暮らし方

フルサトをつくる: 帰れば食うに困らない場所を持つ暮らし方

フルサトをつくる」の最後の校正が終わったのが2週間くらい前で、それ以来あまり何かをする気がしなくて、ごろごろ寝ていることが多い。ひたすら「肩こりがつらいなー」って思ってて、頑張った自分へのご褒美としてスーパー銭湯に行って高機能マッサージチェアで無重力リクライニングマッサージを受けたりしている。あとはひたすら部屋の片付けをしたり。

前に「ニートの歩き方」を書いたときもしばらく何もする気がせずぼーっとしていた。やっぱり本を書くと魂が擦り減って寿命が縮む気がする。でもまあ今回の本は共著なので疲労度も半分くらいかもしれない(伊藤洋志くんと一章ずつ交互に書いている)。

僕が文章を書くときとか物を作るとき全般に気を付けていることは「とりあえず完成したと思った地点から3回はまだ改良する余地がある」だ。一旦できあがったものをしばらく置いてまた見直す、というのを繰り返す。そうすると確かに良くはなるんだけど、結構疲れる作業でもある。100%の完成というものはないので、どこかで見切りをつけて切り上げないといけない。

作ってるときに何回も何回も見直すせいか、一旦完成させて手を離れてしまうと、途端にそれに興味がなくなってしまう。作り上げている最中は楽しいけど、できあがったものの評価などにあまり興味がない。作っていく過程が好きなだけなのかもしれない。

文章を書いている最中はものづくりをしている気分だけど、書き上げたあとは魚屋にでもなっている気分だ。「この魚、沖のほうで獲れたんだけど、なかなかいいんじゃないかと思うので買いませんか。どうやってできたかよくわからないけど」みたいな感じ。それを作っていた自分は今の自分とは別の人間な感がある。

まあできあがったものはできるだけ売れるといいなと思う。そうすると生活ができるので。

サッカーボールを買った

adidas(アディダス)ブラズーカ キッズ 4号球 AS490

adidas(アディダス)ブラズーカ キッズ 4号球 AS490

大体いつも冬よりも春のほうが調子がいいんだけど、春になった途端に肩こりがつらくて痛くて仕方なくなってきた。風呂に入りまくったりサロンパスを貼りまくったり、外を歩くときに常に両肩をぐるぐる回しながら歩いたりしているんだけどなかなか治らない。
なぜ急にこの痛みが来たのかと考えてみると、肩のこりは冬からずっとあったんだけど、冬は体全体がこわばってたので肩がアレになっていてもそれに気づく余裕がなかったんだけど、春になって体に柔軟性と活力が戻ったことで、ようやく肩と背中の徹底的なこわばりが体の中で問題視されるようになったんじゃないだろうか。
やばい、痛い、なんとかしたい、と思ってサッカーボールを買った。別にサッカーをするわけじゃなくてマッサージに使うためだ。

たまに行く高円寺のこけむさズというコワーキングスペースにサッカーボールが置いてあって、そのボールを背中や腰の下に置いて仰向けに寝そべって、体を縦や横に揺すったり動かしたりしてみると、異常に気持ちよかった。痛気持ちいい、って感じで、気持ちよすぎてよだれがでそうだった。アア、アウ、ウウ、ウヒャー、って声が出るのを止められないんだけど、一応その場所はコワーキングスペースだったので思う存分声を出すのはためらわれた。
小さめのバランスボールでも試してみたりしたんだけど、バランスボールだとやわらかすぎて背中や肩への刺激が足りない。でもデフォルトのサッカーボールは少し硬すぎる感じもあるので、少し空気が抜けたサッカーボールがちょうどいいのかもしれない。
サッカーボールを買ったことで、これで家で思う存分サッカーボールの上に寝そべってアア、アウ、ウウ、ウヒャー、って声を出せる。これを毎日続けたら体がほぐれてやわらかくなって、軽くしなやかにこの複雑な現代社会を生き抜けるようになるんじゃないだろうか。今日も生き抜こう。

フルサトをつくる: 帰れば食うに困らない場所を持つ暮らし方

フルサトをつくる: 帰れば食うに困らない場所を持つ暮らし方

玉子焼きを巻いてる

最近玉子焼きを巻く練習をしている。なんとなく、そういえばちゃんと玉子焼き作ったことないな……できるようになろう、と思っただけなんだけど。僕は自炊はやるけど、我流で適当なので基本的なところでできないことが多い。3回くらいやったらわりと巻けるようになってきたけど、まだ味付けはどういうのがいいかが固まらない。あと、巻くのはお好み焼きひっくり返すこてでやってるんだけど、これ使わないと箸だけではうまく巻けない……。

冬の間はとにかくこってりしてて味が濃いものが食べたくなる上にだるくて自炊する気力があまりなかったので、安い外食とか弁当をよく食べてたし、自分で作ってもチャーハンかパスタか鍋かうどんみたいな食器が一つで済んで洗い物が楽なものばかりだった。

「目玉焼きの黄身 いつつぶす? 2 」より)

春になるともうちょっと元気が出てまともっぽくなって、一汁三菜まではめんどくさくていかないけど一汁二菜くらいは作ったりする。そういう頭が回る余裕が出てくる。食器洗いもそんなに嫌じゃなくなる。

そういえば最近味噌汁を作るようになった。昔は「あんな大してカロリーのないスープなくても腹膨れるしいらんやろ」とか思ってたけど、最近、汁物があると食事がちょっと豊かな感じがするということに気づいたし、味噌汁なんてすぐ作れるしわりと何の具材入れても合うから便利だし、野菜も取りやすいし、味噌汁すごい、クールジャパン、っていう感じになってきた。

料理を趣味にするとお金はかからないし生活の質も上がるのでいい。他にもまだできないことはたくさんあって、オムライスとかオムレツの卵巻くのとかもできないし、魚さばくのとかもできないし、ケーキとかお菓子系も全然作ったことないし、まだまだやることはたくさんある……。道のりは長い。