phaの日記

なんとかなりますように

10月11日(土)と12日(日)に愛媛県美術館で開催されるEhime Art Book Martに参加します

10月11日(土)、12日(日)、愛媛県美術館で行われるEhime Art Book Mart に蟹ブックスとして参加します。
phaが作ったZINEとかもいっぱい持っていく予定です。
愛媛は初めてなので楽しみ。とりあえず道後温泉は行く予定です。愛媛の人はぜひ来てください🍊


www.ehime-art.jp


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『ハートに火をつけろ!! ばったんイラスト+コミック作品集』(ばったん著)の巻末特別対談で出ています

prtimes.jp

ばったんとは実は昔シェアハウスで一緒に住んでいたことがあってそれ以来の付き合いなのですが、そういう縁でイラスト集の巻末特別対談に参加させていただきました。過去の話や現在の話、作風や創作や人生の話などいろいろ話してます。ばったんの絵は最高にかわいいのでぜひ見てみて下さい。

蟹ブックスで10/17から展示と先行販売をやります。オリジナルグッズもあります。

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カクヨムコンテスト11短編の選考委員を務めることになりました

kakuyomu.jp

400字以上1万字以内が対象で、短編小説部門の選考委員は円城塔さんが、そしてエッセイ・ノンフィクション部門の選考委員をphaがやります。
「短編賞」に選ばれると賞金10万円&コミカライズ検討、「pha賞」に選ばれると「小説 野生時代」に掲載されます。
何か面白い話があったら書いて送ってくださいー。

以下は選考委員としてのメッセージより。

エッセイやノンフィクションの強みは、小説よりも読むのも書くのもハードルが低いところ。誰もが読み手であり書き手でもあるネット社会と相性のいい表現形式だと思います。
下手な作り話より現実のほうが面白いですしね。人間の脳は、それが「実話」というだけで何割か面白く感じるところがあります。
人生の中でみんな一度は、変なものを見たり奇妙な体験をしたりしたことがあるはず。あなたしか語れない渾身の面白い話を送ってください。

穂村弘さんの『短歌のガチャポン、もう一回』で短歌を一首紹介してもらいました


穂村さんが解説コメントつきで短歌百首を紹介するという本の第二弾、『短歌のガチャポン、もう一回』(小学館)で、昔作った短歌を一首選んでいただきました。



これは大学生の頃に住んでた寮の情景ですね。
就職なんてしたくない、ずっと寮でだらだら遊んでいたい、と思っていたけれど、永遠に大学生を続けるわけにもいかず、自分は社会の中で何になればいいか全くわからないまま、見様見真似で就職活動をしていた時期の暗い気持ちを思い出します。根本的に就労意欲や社会性に欠けていたので、就活は全くうまく行きませんでした。
二十年以上前のあの頃作った歌が、あの頃熱心に読んでた穂村さんに選んでもらえるのはちょっとぐっときます。こんなに残るとは思わなかった。

きくちさんの『群青のハイウェイをゆけ』の推薦コメントを書きました

kikuchidesu.hatenablog.com


はてなブログ「今夜はいやほい」でおなじみのきくちさんが本を出すというので推薦コメントを書かせていただきました。ずっときくちさんの旅行記が好きだったのでうれしいです。

「やっぱり旅に出ないといけない。じっとしていると人生に飲み込まれて、何もわからなくなってしまうから」(phaさん/作家)


人生ってやつはすぐにまとわりついて手足を重くしてしまうからな……。

僕も最近は中年のせいか旅行に行くのがちょっと面倒になりがちなんですが、そんなときにきくちさんの旅行記を読むと、旅ってやっぱりいいものだな、と気持ちにさせられます。

旅先で見るものってなんであんなにきらきらとして見えるんでしょうね。そんな旅の輝きが伝わってくる文章だと思います。9月10日発売とのこと。


脇川飛鳥さんの歌集『ラストイヤー』(短歌研究社)の帯にコメントを書きました


帯はこんな感じです。

phaさん
「平易なようでときどき、どうにでもなれ、というような勢いのよさが発生するのがすごい魅力の作風」 (2024/6/15X)


枡野浩一さん
「ずっと大ファンです。」


コメントを書いたというか、ツイートが使用されたという感じですね。まさか載るとは思わなかった。
自主制作のときから好きな歌集だったので、うれしいです。



以下、好きな歌の感想です。

信号が青になっても気づかずにこんなところで決心をした

他人から見ると、ごくありふれた風景の中での、ありふれた決心なのだろうけれど、それが自分にとってはとても重大なことだ、という、平凡さと特別さが同時に存在する瞬間の感じが、「こんなところで」というフレーズにこめられているような気がしました。

人間は別れて生きていくのです それではルールを説明します

淡々とした口調が怖い。でも、人生はそういうものだから、そのルールに従わなくてはいけない、ということもひしひしと伝わってくる。

ふたりでただビールを飲んで脳みそがあったかかったあれはよかった

最後の「あれはよかった」がいい。簡単なようで、なかなかここで「あれはよかった」は出てこないな、と思う。風景とか、もっと他の要素をつけてしまいがち。

ひとりぶんのホットケーキがやたらうまく焼けてしまってぶち壊したい

「ぶち壊したい」が勢いがあっていいですね。わかる。

一回だけ折り目がついて伸ばしてももう戻らないたいしたもんだ

「たいしたもんだ」と、精一杯平然を装ってる感じがいいですね。

全体として、一見平易で呑気そうな言葉遣いなのだけど、諦めや喪失のムードが漂っているのがとても好きです。

鳥トマトさんと対談しました

nikkan-spa.jp


『SPA!』で、中年や老いをテーマにした連載を始めるとのことで、中年としてお話ししてきました。

鳥トマトさんの『東京最低最悪最高!』は、この生きづらい社会の中の人間たちのもがきと諦めときらめきを描いててすごく好きなんですよね。鳥トマト先生は人間がウワーッとなって打ち上げる花火を観察するプロだな、と思いました。

『東京最低最悪最高!』の2巻の蜷川さんがいいキャラで好き、と言ったら、意外、と言われたのだけど、なんで好きなんだろ。ああいう巨大な組織の中で生存している妖怪みたいな人が、自分の生き方と正反対すぎてよくわからないから面白かったのかもしれない。

僕はもう会社員の知り合いとかが周りにいなくなってしまったので、マンガに出てくるギラギラしたオッサンみたいなのは本当にフィクションにしか思えないんですが、社会には結構いるんですかね……。

『東京最低最悪最高!』はおっさんおばさんの話が多いのも好きなんですよね。若者の話はもういい。夢が破れたあと、やる気が無くなったあとの人生の話をもっと読みたい。中年や老いの話を書き続けて、令和の『黄昏流星群』を目指してほしいです。

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『おでかけアンソロジー ひとり旅 いつもの私を、少し離れて』(だいわ文庫)にエッセイが収録されました

いろんな作家の旅エッセイのアンソロジーです。
『どこでもいいからどこかへ行きたい』に入っている、「青春18きっぷでだらだら旅をするのが好きだ」が収録されました。

2024年は忙しかった

2024年のphaの活動のまとめです。

蟹ブックス

2023年から引き続き東京・高円寺の書店、蟹ブックスで書店員をやっています。
今は書店員が一番楽しいですね。店番をしているだけではなく、自分で本を仕入れたり、展示やイベントを企画したりもしています。
出版社から本を出す、自主制作で本を作る、文学フリマなどの即売会で本を売る、書店員として本を仕入れて売る、書店に本を卸す、などを全部シームレスにやりたい。著者・出版社・取次・書店の全てを、少しずつ。それぞれをやっている人はたくさんいるけど、全部やっている人はあまりいないんじゃないかと思う。

書店員をやりながら考えたことを綴った『蟹ブ店番日記』というZINEも作りました。

『蟹ブ店番日記』

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『パーティーが終わって、中年が始まる』

2024年は『パーティーが終わって、中年が始まる』を出版したことが一番大きかったですね。

予想以上に話題になって、たくさん取材を受けたり対談をしたりしました。今まで10冊くらい本を出したけど、一番反響が大きかった本だと思う(売上的には『しないことリスト』のほうが多いけど、これは逆に全くバズったり取材が来たりすることがなく、サイレントに書店で売れ続けているタイプの本なので)。
書評もいろいろ書いていただきましたが一つだけリンクを貼っておきます。

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6月に出版してから、5ヶ月くらいはずっと忙しくて、10月にNHKのクローズアップ現代のミッドライフクライシス特集に出たのがピークでした。


その反動で、11月以降はやる気が全くない……。8年くらい前にハマっていた工場構築ゲーム、FactorioのDLCが出たので、11月は月200時間くらいやっていました。

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その他の本

『どこでもいいからどこかへ行きたい』

『どこでもいいからどこかへ行きたい』がエキナカ書店大賞という、JRのエキナカ書店が選ぶ賞を受賞しました。

旅をしながら読むのにちょうどいい文庫本が対象の賞で、この本が出たのは2020年なのだけど、最新刊じゃなくてもエントリーできるらしい。大賞は期間内の書店での売り上げによって決まったとのこと。
高速バスや青春18きっぷでゆっくり旅をしたり、スーパー銭湯やビジネスホテルに泊まったりする、ゆるい旅エッセイなので、よかったら読んでみてください。
しかし最近はホテルの異常な値上げやデフレ文化の終焉で、ここに書いたことも既にノスタルジー的な感じになっているかもしれないけど……。


『できないことは、がんばらない』

以前出した『がんばらない練習』が、『できないことは、がんばらない』とタイトルを変えて文庫化されました。
「できることよりもできないことのほうが自分らしさを作っている」というテーマで、「会話がわからない」とか「飲み会が苦手」とか、そういう「できないこと」をたくさん集めたエッセイ集です。解説は点滅社の屋良朝哉くんに書いてもらいました。


『やる気のない読書日記』

自主制作の本としては、『やる気のない読書日記』というのを作りました。これは2021年の日記をまとめたもので、コロナ禍の記録にもなっています。

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参加した本いろいろ

インタビューで寄稿や参加した本もいくつか出ました。

『こじらせ男子とお茶をする』

島田潤一郎、pha、佐々木典士、ファビアン、田中 弦、下平尾 直という、普通とは違う生き方をしている男性5人にインタビューする、というテーマの本です。十代の頃こういう本を読んできて、こういうふうに育ってきてこうなった、みたいな話をしています。


『みんなどうやって書いてるの? 10代からの文章レッスン (14歳の世渡り術)』

文章の書き方について書きました。この本はランジャタイの国崎さんの文章がすごくよかったので、それだけでも読んでほしい。


『誕生日の日記』

下北沢の日記専門書店「日記屋月日」が出した書籍。いろんな人が誕生日の日記を書くという本です。僕は誕生日があまり好きじゃないので、そういう内容を書きました。


『究極の学び場 京大吉田寮』

京大吉田寮についていろんな人が語っている本です。僕は吉田寮出身ではないのですが、寮出身者として「自治寮とシェアハウス」という文章を書きました。



日記本

あと、みんなの日記サークルという、自分がファシリテーターをやった日記のワークショップから派生したサークルで、交換日記の本と旅日記の本を作りました。

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イベントレポート

今年は『パーおわ』関連でトークイベントなどに出演することがかなり多かったです。動画やレポートが残っているものを貼っておきます。記録が残ってないものとしては、ネルノダイスキさん、金川晋吾さん、桜林直子さん(サクちゃん)、遠井大輔さん(透明書店)、佐々木典士さん、藤井佳之さん(なタ書)、よしたにさん(これはレポートが後から出そう)と対談しました(抜けてるのがあったらすみません…!)。

宇野常寛さん、箕輪厚介さんと

宇野さんは同い年でインターネット育ちということで、やっていることは違うけどなんか親近感を持って見ています。書き方は全然違うけど、同じようなことを書いていると感じることがあります。
箕輪さんは自分とは全然違う界隈の人だと思っていたけど、『パーおわ』に興味を持ってくれたのが意外でした。若い頃は全然違う感じで活動していた人でも、ガンガンやってた時期を終えてちょっと立ち止まるようになる中年になると、話したりするようになるのはいいですね。

www.youtube.com


吉田豪さんと

「サブカルは中年で鬱になる」という吉田豪さんの『サブカル・スーパースター鬱伝』が昔好きだった本だったので、『パーおわ』が出たのでそのつながりで。中年になると権威を持ってしまうので、軽く生きていくのが本当に難しくなるなと思います。

www.youtube.com


藤谷千明さんと

藤谷さんは同世代・インターネット育ち・シェアハウス、といろいろ共通点が多く、共感する部分が多いですね。
なんかよくわからん生き方をしている人でも生きていけるような気がしていたのがあの頃のインターネットだったし、わしらはもうそういうふうにしか生きられへんのや、という感じでこれからもやっていきたい。同世代の仲間で協力しながら。

www.gentosha.jp
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「あの頃のインターネット」について僕と藤谷さんがそれぞれ書いた『文學界2024年10月号』も読んでほしいです。


品田遊(ダ・ヴィンチ・恐山)さんと

ダ・ヴィンチ・恐山さんのウロマガを以前から購読して毎日楽しみに読んでいる。
こういう若い才能のある人を見ると、もう自分たちの世代はなんもしなくてもいいよな、という気にさせられる。僕はわりと、若い世代に乗り越えられて、自分なんか時代遅れになってしまいたい、という気持ちがある。そのほうが時代が進化しているということなので。今までと違う景色が見たい。

【品田遊×pha】異色の二人が異色の対談!なぜ日記を書き続けられるのか、なぜ日付がないのか、謎に迫る|朝日新聞出版さんぽ


飯田朔くんと

飯田くんとは以前和歌山の熊野に通っていたときに一緒に床張りなどをやっていました。10歳くらい下で、あまり働かず社会に流されずにやっていくみたいなことを書いている人がいるのは頼もしいです。流れがつながっている感じがある。

shinsho-plus.shueisha.co.jp


短歌

去年刊行した『おやすみ短歌』(実生社)の流れで、短歌の活動がいろいろありました。NHK短歌にも出ました。


www.nhk.jp


短歌作品としては

  • 『ねむらない樹 vol.11』に「春休み」7首とエッセイ
  • 『短歌研究5+6月号』に「伸びていく」5首
  • 『胎動短歌Collective vol.5』に「なめらかさ」8首

を寄稿しました。それと、以前に作った歌を一首、左右社の短歌アンソロジー『海のうた』に収録してもらいました。
以前作ったストックがあったので今年はいろいろ出したけど、最近は短歌を作ってないので今後はあまり出ないと思う。短歌はプレイヤーではなく、外部から応援していくというのでいいかなと思っています。

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あと、明治生まれの自由律短歌の歌人、小関茂の歌集が『歌集 宇宙時刻』として復刊されて発行されたので、栞に解説文のようなものを書きました。小関茂の、社会のことがよくわからず生きるのが苦手そうなところにとても共感した歌集でした。

こんなことが、こんなことが、生きていることだったんだ。こんなことが




2025年は

2025年にやりたいこと、本当に何もないな。
今は本当にやる気がなくなってしまっている。ゲームしかしていない。
前は一年に一冊くらい本を出してたけど、もう今は三年に一冊くらいしか出せないんじゃないか、と不安になる。
まあそれでもいいのかもしれないけど。




今週のお題「2024こんな年だった・2025こんな年にしたい」