2004-01-19 穂村弘『求愛瞳孔反射』ISBN:4104574015 本 詩集。言葉がきらきらとしている。 基本的には穂村弘の短歌と同じ手触りの世界なのだけど、短歌から詩へと枠組み(文字数)が広がったことで、述べられる事柄が増えて、穂村弘の短歌が持つ単語の一つ一つの破壊力は幾分か減っていて、しかし使う言葉数が増え、時間的に長くなったことで、短歌のように一瞬のものではない、持続的な心情、切なさとかにじわじわと包まれるような、波にさらわれてしまうような感じで、やばい。 挟み込まれている写真が詩とあいまってやたらとドキドキさせる代物で、心臓に悪いよ。