phaの日記

パーティーは終わった

現金を持ち歩くこと




明日日本に帰るので、近所の両替商で手持ちのタイバーツを全部円に両替した。バンコクには銀行の他に私設の両替商というものがいて、そこのほうが銀行より若干レートが良い。レートの良さの順は

私設両替商>銀行>ホテル>空港

といったところだろうか。あんまり詳しく知らないけど。そんなにものすごく変わるわけではないけどね。
両替商は近所なのでてくてく歩いていった。かき集めた手持ちのバーツを全部円に替えるとちょっとした額になった。日本でもちょっとした額だし、タイにおいては結構な額だ。タイだったらこれくらいのお金のために人がんだりするかもなあ、とか思ってちょっとびびりながらカバンに現金を入れて歩いた。幸い何もなく無事に両替を終えて家まで帰り着いた。

歩いているとき、福本伸行の「銀と金」という漫画で、大物フィクサーである銀さんが大金を手にした若造の森田に「金は銀行に預けてもいいが、成長したかったら現金のままで持っておけ。現金を抱いて寝ろ」と言っていたのを思い出していた。

今日歩きながら「ひょっとしてこれくらいの現金を持っていることが悪い奴にばれたら襲われるかもしれない」という危機感を感じていたのだけど、自分の身体に危害が加えられるかもしれないという生々しい感覚と金額が結びつくことで、その現金の価値をリアルに感じられた気がした。それは銀行預金をして通帳の数字を見ることでは分からないものだ。単なる数値ではなく物理的な感覚と結びつくと実感が湧くという意味では、デジタル時計よりアナログ時計のほうが時間を実感できるようなのと少し似ている。たまには現金を持ってみるのもいいかもしれない。

明日日本に帰ります。日記のタイトル変えないとな。。。