ネオニートのつくりかた:phaさんインタビュー : 辺境社会研究室
−はじめてお邪魔したんですけど、完全に熊野寮のムードです。
熊野寮とか吉田寮(編注:どちらも京大の古い学生寮)の呪縛というか、二十歳前後をああいうところで過ごすと、一生ついてまわるというか、こうなってしまうのかなと。僕自身も熊野寮が居心地良かったというのがあって、そういうのをまたやりたいなあと思ってやってるから。熊野寮に入ってなければ、ギークハウスもなかったのかなあ。
前にTumblrのdashboardかどこかに流れてきて印象に残っているのが、「パリで青春時代を過ごした人間は、その後どこで人生を過ごしても一生パリがついて回る」という言葉で(どこかの作家の言葉だったと思う)、そして誰かが「京都もそのような都市である」って言ってたんだけど、僕にとっての京都、もっと限定的に言えば京都市左京区南部あたりはまさにそんな空間で、いつまで経ってもあの頃の呪縛がついて回っているなと感じる(「四畳半神話大系」もそのへんの世界の話らしい、小説もアニメも見てないけど。なんか自分にとってあのへんの話はあまりにも近すぎて生々しくて小説とかで読むのがむずがゆくて手を出していない)。寮生活自体が楽しかったのもあるけど、その周辺の文化的な雰囲気を含めて「ああいうのをまたやりたいなあ」とずっと思っている。あの頃は楽しかったなあ。