phaの日記

なんとかなりますように

 走っていた。自分の四肢とその付け根に、無数の歯車が一欠片の無駄もなく合理的に噛み合って回転しているように、効率よく走っていた。
 嘘だった。自分の下半身は映写機だった。下を見たからだ。からから回っているだけだった。
 何も映し出さずに、空のテープがからから回っているだけだったのだ。