phaの日記

パーティーは終わった

2004/12/30-2005/01/03 沖縄旅行



 沖縄では最初那覇に一泊して、その後沖縄北部の名護というところのなごゲストハウスという宿に三泊した。那覇にいた初日は全く楽しくなくて京都にいたときの落ち込んだ気分を引きずっていて俺は高い飛行機代を払ってこんなとこまできて何をしてるんだろう、もう明日帰ろうか、とまで思っていたのだけど、名護で海辺の宿に滞在してからは、目に見えて元気になった。
 毎日ぼーっとしていた。自転車で5分くらいのところにあるスーパーに行って、オリオンビールと刺身を買ってきて、海の真ん前にあるテラスで昼間っからビールを飲みながら文庫本を読んだりしてた。宿は浜辺に立ってる小屋という感じで、本当に海が近くて、宿の周りにテラスとか四阿とか椅子とかテーブルとか、海を見ながらぼんやりできる場所がたくさんあったのがよかった。那覇の書店で買った保坂和志の『アウトブリード』(エッセイ集)をゆっくりと読んでいた。哲学・信仰・芸術といった、保坂和志が大事だと考えていることは、僕が最近考えていることと方向性が近くて、とても面白かった。読書に飽きると散歩をしたり、ジャンベを叩いたりしてた。ここの宿は週に一回ジャンベのワークショップをしているらしくてジャンベが四つ置いてあって、そのうちの一つは今まで見たジャンベの中で一番良いというくらい音が良かった(今まで大した数は見てないけど)。夜はテレビの前とか焚き火の周りとかで泡盛を飲んで、早めに寝てた。バスにも電車にも乗らないので時間を気にすることが全くなくて、そうすると日の出や日没や、自分のお腹のすき具合というのが重要なイベントになって、それらに敏感になれたのはとてもよかった。冬で弱っていた精神状況がだいぶよくなった。