phaの日記

パーティーは終わった

お金ヤバイ



先日ちょっとしたご縁でとある人の別荘に遊びに行かせてもらったんですが、東京から2時間半かけて車で辿り着いたそこは、空気が美味しくて小鳥がさえずる静かな森の中にあるとても綺麗で大きな建物で、中に入るとリビングが広くて内装も綺麗で部屋も多くて、イタリアンがケータリングで檜風呂がサウナでサーロインがステーキで、普段「お金なくても楽しいこといっぱいあるし貧乏でも十分だよ」とか言ってる僕でも、「お金あるってすげーなー、やべーなー」と思わされてしまう感じでした。普段僕は貧民のためのご飯を食べて貧民のための娯楽を消費して貧民の生活を送ってるんだなーという実感が肌で湧いた。まあ、あの別荘のレベルだと真面目に働けばなんとかなるってレベルではないので今更ちゃんと働こうとかそんなことは思わなかったんだけど。

そんな別荘でふわふわした快適な1泊2日を過ごしてまたいつも住んでいる家に帰ってみると、なんだけすごく部屋が荒れていて散らかっていて汚くて、「俺がいない間に何があったんだ!? 空き巣か!?」と思ったんだけど、よく見てみるとそれはいつも通りの部屋で、綺麗な家を見てしまったから自分の家がゴミ溜めのようだということに気がついてしまっただけだった。今まで「ちょっと散らかってるくらいが味だしそのほうが落ち着くよね」「まあこんなもんじゃね」とか思っていたんだけど、僕の家は家じゃなくてゴミ溜めだった。やばいなー。よくこんな場所に住んでたな俺達。馬鹿じゃないの。

とか帰ってきた直後は思っていたけど、一眠りして目を覚ますとやっぱりここが自分の家だと思い始めて、あの別荘は夢のような気がしてきた。あれは夢だよなあ。多分この世界にときどき出現する次元の狭間に一瞬吸い込まれてしまったんだろう。元の世界に戻れてよかった。あんなん全部幻想だし。あー、どっかに10億くらい落ちてないかなー。