phaの日記

パーティーは終わった

(開かれなかった)ニート大会議の話



Camera Roll-121


 セブでニート大会議が開かれるという話を聞いてやってきたんだけど来てみると思ったよりニートの集まりが悪くて(ニートだから仕方がない)、どっちかというと起業家みたいな意識が高い人ばっかりだったのでどうしようかと思って、でも来てしまったものは仕方がないし、そしたらラングリッチ・サミットというUstream番組をやるとかいう話になったので僕も出させてもらいました。

参加者一覧をもりぞおさんのエントリより引用。

まず、筆頭は、ネット上の超有名人。著書も10万部以上売れてる日本最強お面ブロガー、ちきりんさん@InsideCHIKIRIN  

それ以外も、
日本一のニートを目指してる @pha さん
世界中のビジネスマンと会いながら世界一周してる 太田英基 さん @mohideki 
アジア7カ国で就活している私、もりぞおさん @mota2008
英語添削サイトlang8のCEO やんやん さん @yang8
会社経営とか執筆しながらノマドしてる 大石哲之 さん @tyk97  
ラングリッチCEO 占部さん @curiousir
黒幕(ってか司会)が日本人起業家への投資&支援を行っている加藤順彦さん @ykatou
もりぞおアジア就活紀行 セブ島でちきりんさんとかと一緒に、ラングリッチサミットに出席してきました

 英語教育と海外就職について語る、という内容の座談会で、一体僕が何を話したものかと思ったんだけど、「ニートは英語留学とかしてみるのもいいんじゃないか」「ニートは海外就職を検討してみてもいいんじゃないか」という話をしました。

ニートと英語教育について

 ニートは英語を勉強してみるのもいいんじゃないかと思った。
 まあどうせニートは暇だし、暇潰しに英語を勉強してみてもいいんじゃないだろうか。Skypeを使ったオンライン英会話なら安く済むし、フィリピンへの留学なら費用もそんなに高くない。

 日本って、何もせずにふらふらしている人に対する風当たりが強いじゃないですか。そこで、英語を勉強している、という言い訳があれば比較的世間の風をしのぎやすかったりする。
 ぶっちゃけた話、英語を実際に勉強するかどうかはどうでもいい。運が良ければ凄く英語が話せるようになってそれでいろいろ活躍できたりするかもしれないし、そこまで身につかなかったとしても、若干英語の知識は増えるだろうし、それは悪いことじゃない。
 仕事をしないニートでも、海外のゲームを遊ぶときに英語が必要だったりするし。ラングリッチの占部さんのように、ネトゲ廃人になって大学を中退して、海外のMMORPGで外人を集めてギルドを作っているうちに、それと同じような感覚で人を集めて起業しちゃったというような人もいるから、何がどうなるかは分からない。


 ちょっと前にTumblrのdashboardを見ていたらこんな文章が流れてきた。

忘れかけた頃にかかってくる電話があります。年に1〜2件でしょうか。
これもそれでした。

「そちらでは、中卒の子どもでも受け入れてくれますか」
中学の先生からのものです。学年度末が近付くこの時期、生徒・保護者・教師による「三者面談」をひかえて、その進路指導の一助にしたいという問い合わせです。

(中略)

どうも、料理が不登校や勉強嫌いのセーフティーネットとして位置づけられているフシがあります。でも、かまいません。これがきっかけで本気でプロの料理人をめざすかもしれません。とりあえずの一時避難でもいいのです。逃げ、腰掛け、おおいに結構です。料理を習っておいて損はなし。一生のものだから。このことは、はばかることなく断言できます。

野口料理学園

 ここで言われている料理と同じように、英語も学んでおいて損はない知識だと思う。


 親に「フィリピンでぶらぶらニートしてきたいから10万円ちょうだい」って言ったらぶん殴られるかもしれないけど、「フィリピンで英語勉強してきたいから10万円ちょうだい」って言ったら出してくれるかもしれない。

 日本は何もしていない人に厳しい社会だけど、フィリピンとか来ると昼間っからぶらぶらしている人がいっぱいいる。いろいろ不便だったり設備は整っていなかったり時間や約束にルーズだったりするけれど、その代わりゆるくてのんびりした雰囲気が全体的に漂っている。

 日本的な価値観は絶対ではなくて一つのローカルルールに過ぎないと知ると、ちょっと楽に生きられると思う。若いうちに発展途上国でしばらく暮らしてみるのは、特にニートに限らずみんなにお薦めしたい。

ニートと海外就職について

 ニートは海外就職を検討してみてもいいんじゃないかということも話した。
 「日本の企業の体質が合わないニートも海外なら働けたりするかも」という趣旨だったんだけど、これは、どうだろう、そういう人も一部にはいるだろうけど、多くのニートには当てはまらない気がする。
 海外に出て行って働くって、結構な行動力とかバイタリティがいるし、それに加えて海外に住むことへの強い憧れや、もしくは日本社会に対する激しい憎悪などがないと、なかなか面倒くさいと思う。一般的な無気力なニートにはキツいだろう。
 でも、選択肢の一つとしては考えてもいいかもしれない。選択肢は多いほうがいい。ラングリッチ・サミット参加者のもりぞおさんがちょうど最近海外就職の本を出したそうなので貼っておきます。読んでないので内容は知らないけど。書評があったので参考に→『君は海外就職の時代?/それは誰も知らない』 - ゴムホース大學

はじめてのアジア海外就職

はじめてのアジア海外就職

 あと、セブで話したシンガポール在住の海外ニート女子(最近就職が決まったらしい)が、海外就職したい人の情報交換や活動拠点として、ギークハウスシンガポールを作ってみたい、という話をしていた。シンガポールは東南アジア全体のハブになる場所だし、シンガポールを拠点として活動するのはいいんじゃないだろうか。物価は高いけど都会だし。興味ある人はTwitterの@Ni_nja宛にでもメッセージを投げてみるといいと思う。


 ちきりんさんが書いてたように、海外旅行もあと10年くらいなのかもしれない(海外旅行はあと10年 - Chikirinの日記)し、ニートが海外旅行してそこそこ快適に過ごせるのも、円が強いおかげと日本のパスポートが信用があるおかげなので、行けるチャンスがあったら行けるうちに行っといたほうがいいんじゃないかと思います。旅行でも語学留学でもボランティアでも何でもいいので。