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phaの日記

毎日寝て暮らしたい

道を歩いてたら



家の近所を歩いていたら突然、よろよろと震え気味のおじいさんに「すみません、うんこはどこにありますか」と話しかけられた。
うお、なんだ、やばい人か、と一瞬びびったんだけど、よく見るとおじいさんは犬を連れていて、そしてそのそばの路上には犬のうんこが落ちていた。
「犬がうんこをしたんですが、私は目が見えないのでどこにあるかわからないんです」とおじいさんは言った。おじいさんの手にはティッシュが握られている。
「あ、それじゃあ僕が拾いましょうか」
「いえ、場所を教えてもらえればそれで大丈夫です」
でも場所を教えると言ってもスイカ割りをやるみたいに「右、あ、もうちょっと左、もう一歩だけ前に」とか口でナビするわけにもいかない。
僕はおじいさんの手を取ってうんこのある場所まで導いてあげて、一緒にうんこをつかみとった。
「ありがとうございます」とおじいさんは言った。
そのときに触れたおじいさんのカサカサした手の感触とティッシュ越しに感じた犬のうんこの柔らかさと暖かさが、今も手に生々しく残っている。