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phaの日記

毎日寝て暮らしたい

お金がないと結婚できないのか

持たない幸福論



昨日発売のAERAの「結婚はコスパが悪い」という特集でコメントをしました。
記事はまだ見てないんですが、旧来の結婚に縛られるような必要はない、みたいな話をしたのでそんな感じの話が載ってるんじゃないかと思います。

AERA(アエラ) 2015年 6/22 号 [雑誌]

AERA(アエラ) 2015年 6/22 号 [雑誌]


僕が結婚や家族についてどう考えているのかはこないだ出した『持たない幸福論』で詳しく書いているんですが、ざっくり書くと、

という感じです。

取材では「お金がないと結婚できないのか」みたいな話も聞かれたんだけど、その質問自体がなんか変な話だと思う。だって、お金がある人でもない人でも、単純に考えれば結婚したら働き手が二人になるんだから、基本的には生活は楽になるはずだ。働き手というのは現金収入だけの話ではなく家事でもなんでも、生活単位の中に大人の動ける人間が二人に増えれば、一人でいるよりはいろいろ助け合ったりして楽になる部分のほうが多いはずだ。

でもそうはなってないのは、結局男性が稼いで女性は家のことをするという「男性稼ぎ手モデル」から抜け出せてないから、「結婚相手の男性に家庭を支える収入を求める=稼げないと結婚できない」という感じになってしまうんじゃないだろうか。

下の記事では、結局日本の会社の労働条件が長時間労働で家庭を支える余裕がないシステムで回っているから、男女が対等な立場で家計も家事も分担するという仕組みが成り立ちづらいということが言われている。

なんか付き合うとか結婚するとかって、お金のあるなしとかで判断するものじゃなくて、勢いとかタイミングでするものじゃないだろうか。お金のあるなしなんて関係なく相手に惹かれてしまうのが恋愛だと思うし、長年付き合ってるカップルがいたとして「結婚したいけどお互いにお金がないからやめておこうか」とかいう場合はあまりない気がする。お金がないならないでなんとかやっていくものだろう。お金がなかったとしても一人よりは二人のほうがマシだし。

ただまあ、婚活とか出会い系とかそういうマーケットでは、収入が多い人が人気になるんだろうなと思う。そういう不特定多数の中から一人を選ばなければならない場では、どうしても数字で表せるような、比較しやすいスペックで絞り込んで行くしかないからだ。

就活も同じだ。不特定多数の中から少数を選ぶためには、学歴とかマナーとかハキハキした喋りとか、分かりやすい指標で人数を絞り込んでしまわないといけなくなってくる。でもそういうのって選ばれる側としては結構キツい。何千人何万人の競争相手の中から自分を選んでもらうために、分かりやすく「自分はすごく良いですよ!」ってアピールするのとかってつらい。僕はそういうのが苦手で就活は全然だめだった。

でも社会ってそういう何千人何万人との競争だけじゃなくて、ちょっとした知り合いから繋がりが生まれていって、その繋がりが仕事になったり恋愛になったりするようなところも多い。とりあえずいろんな場所に顔を出して人に会いまくっていたら知り合いや繋がりが自然に増えてくるものだし、就活とか婚活とか苦手な人はとりあえず知り合いを増やしまくったらいいと思う。たくさんの人に会えば、何十人に一人かは自分のことを「悪くないじゃん」と思ってくれる人がいるものだし。

まあどうやってたくさんの人に会うかというのがネックになるんだけど。年を取るとどんどん新しい人と出会う機会が狭まっていくなあというのを僕もちょくちょく感じます。

手元に本がないのでかなりうろ覚えなんだけど、橋本治の人生相談で「出会いがないんです」というような相談に対して、「一つ一つの場所での滞空時間を延ばしなさい。あなたは自分一人で考えて『もうだめだ』って完結しちゃってすぐに去っちゃうんでしょ。早とちりしすぎだからもうちょっといろんな場所に留まってみなさい」みたいなのがあった。滞空時間、大事だと思う。

青空人生相談所 (ちくま文庫)

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『持たない幸福論』、cakesで一部が読めますのでよかったらどうぞ。現在は第一回のみ無料で読めるようになっています。

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