phaの日記

パーティーは終わった

帰還



 京都に帰ってきました。結局鳥取砂丘まで足を伸ばしました。
 碌に寝ないままの鈍行の旅はよいですね。電車に乗り込んであったかいシートに座るとすぐに寝入ってしまう。目が覚めると目的地に着いている。どこでもドアでワープでもしている気分です。降りる駅はほとんど電車の終点ばかりなので寝過ごすこともない。座れないとつらいけど、そこは山陰本線なので大丈夫。


 砂丘。とてもよかった。
 平坦ではなく丘があって、そちらを見ると砂と空の二つしか見えない。丘を登っていくと海が見える。見えるものが三つになる。水平線は微かに弧。遠くではラクダが鳴いている。
 砂の盛り上がっているやつの、傾斜のキツいところは50度くらいある。でんぐり返しの要領で、そこを転がり落ちる遊びを何度もやった。痛くはないが、傾斜が50度もあるとさすがにスピードが出すぎて、体が浮いたりして、なかなか怖くてよかった。
 いくら楽しいといっても、五十代のおっさんとかになったら、人前でごろごろ回転するわけにもいかんだろう、転がり落ちるなら今のうち、と、ひたすら砂まみれになって転がり続ける二十四歳(と二十五歳)の春でした。南無。