実は週に2回くらいは日本料理を食べてます。バンコクでは日本料理は結構人気で、大きめのデパートなんかには必ず日本料理屋が入っているし、僕の家や職場のあるエリアは特に日本人が多い場所なので、かなりたくさんの日本料理屋があります。何を食べているかというと、鶏唐揚げ定食とかカツカレーとかうどんとかそんなのですが。結構美味しいです。値段は120バーツから160バーツくらい(400円〜500円)くらい。日本よりは安いけど、タイの物価基準では高いです。でも、タイ人も結構食べにきてます。日本で言ったら、昼ご飯にちょっと1200円から1600円くらいのシャレたご飯やさんにいくような感覚だろうか。
日本料理屋に行くのは、日本食を食べたくなるという理由もあるけれど、一人でゆっくりできる形態の店が他にないからという理由も大きい。ごはんは屋台で食べることが一番多いんだけど、たまにはちょっと冷房の効いた店でゆっくり座ってごはんを食べたくなる。安いタイ料理の食堂なんかは、まあ一人でもごはんにおかずをかけたようなのを食べれるんだけど、半分路上みたいな空間でみんながわいわい食べるような感じなのであんまりゆっくりできない(タイ人はあまりひとりでごはん食べないみたい)。近所にはイタリアンや中華や韓国料理もあるけど、そういうのは一人で行くもんじゃない。あと一人で行ってちょうどいい店といえばファーストフードくらいなんだけど、あんまり好きじゃないので食べる気がしない。となると日本料理屋ですよ。一人で頼むのにちょうどいい「定食」という概念があるのは日本料理屋だけ。定食ばんざい。近所の日本料理屋のコロッケ定食はサクサクのホクホクで甘くて濃いソースがトローッとしてて超うまいです。
僕の職場の近所は日系の会社が多いので、タイ人も行くようなちょっと綺麗な日本料理屋とはまた違った、日本のサラリーマンしか行かないちょっとうらぶれた感じの「日本のラーメン屋」というジャンルの店があります。日本にある中華料理屋を想像してもらえばいいんだけど、メニューは「チャーシューメン」とか「天津飯」とか「レバニラ炒め」とかそんなの。店内にはおっさんむけの週刊誌とか「沈黙の艦隊」とかが置いてある。毎日夕方になると店内は、一人で新聞を読みながらラーメンを啜っているくたびれた日本のサラリーマンで埋め尽くされます。他の国の人から見たらちょっと怖い風景だろうなあと思う。
(上の画像はそういうラーメン屋にあった「とんかつラーメン」です)