こないだ人体の不思議展を見に金沢に行ってきたんだけど、そのときに高速バスで隣になった人にちょっと面白そうな島の話を聞いた。
- 作者: F.マライーニ,牧野文子
- 出版社/メーカー: 未来社
- 発売日: 1989/09
- メディア: 単行本
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金沢とか能登で海のそばでのんびりできる場所はないですかねー、とか僕が聞いたら、ちょうどその人が読んでたのが上の本で、この島一回行ったけどかなりいいよ、と教えてくれた。
この舳倉島ははてなマップでいうとこのへん。輪島から船で一時間半。船の便は一日一往復。というところ。
この島は海女の島なんだそうです。それも観光用に開かれたり作られたりした海女ではなくて、本当に海女で生活してる人たちが住んでいる島らしい(現在でも)。上の本は、1950年代くらいにイタリア人のマライーニっていうおっちゃんがその島でフィールドワークした記録らしくて、僕はパラパラと写真を見たくらいなんだけど、女の人が胸を隠すでもなく、とても自然な感じでふんどし一枚で働いているの。エロいとかそういうのはそれほど感じなくて、かっこいいなー、と思った。男のふんどし一丁はかっこいいということは前から知ってたけど、女のふんどし一丁もかっこいいんだな、と。
残念ながら現在ではふんどしではなくウェットスーツで潜るようになったらしいけど、10年か20年前くらいまでは普通にふんどし一丁だったらしいです。
女の人がそんなにメインで働いてるんだったら男は何をしてんだろ。と思って訊いてみたら、男も漁をしたりもするけど、昔から能登の方では「○×△□(なんて言ってたか忘れたけどひらがな四文字くらいの単語)」って言って、かあちゃんがしっかりしてるからとうちゃんはふらふらしてても大丈夫、っていう感じで遊んでたりもするらしい。違う文化だなあ。
あと、この島は離れ小島なので家とか道路とかそういうのの雰囲気が昭和30年代とか40年代とかのままだ、とか、この島には鳥がいっぱいいるのでバードウォッチングに行く人も多くて、鳥が人に慣れてないから近づいていってもあんまり逃げない、とかいう話も聞いて、なかなか面白そうなところだと思ったです。また能登とかそのへんに行くことがあったら行ってみようかと思う。