前回のクーデターでは死人が出たらしいという話を聞いたので、調べてみた。
クーデターは無血だったのだが、クーデター後の政府に反対する市民のデモに軍が発砲し約50人の死者が出たらしい。
- 政治がなんか煮詰まる
- 軍による無血クーデターが起こる ←今回はいまここ
- 憲法、国会、内閣が一新される、政治は軍から文民に任される
というところまでは今回と同じような流れなんだけど、その後なんだかんだと首相の交代があって、「首相にはならない」と公言していたクーデターの首謀者の軍人が首相についたことで国民の猛反発を受け、デモやなんかが激化して、市民と軍の衝突になってしまったらしい。
アンケートによると今回は今のところクーデターの支持率は85%くらいあるそうだから、まあとりあえずは衝突とかはないでしょう。武力を使わなきゃ抑えきれないくらいデモが激化しないかぎり、流血事件は起こんないのだろう(前回は20万人のデモが首相官邸を目指して行進し、消防車が燃やされたりしてたらしい)。今回の首謀者の人たちも前回と同じ轍を踏んではいけないということは意識しているだろうし、まあ暴力的なことは何も起こんないのではないかな。
しかし上のルポルタージュは面白い。特にここのあたりでの、首相官邸を目指してデモをしていた人たちが軍と衝突し自動小銃で殺傷され、さらに軍および軍の支配下にあるマスコミには王宮を襲おうとする暴徒扱いであると決めつけられて、この事態を王様に収拾してもらいたいという気持ちと、決して王族に害をなすものではないということをわかってほしいという気持ちとで、射撃される危険があるにもかかわらずみんなで立ち上がって国王賛歌を歌いだすあたりは泣ける。
タイ語
チュアイ・ドゥアイ(助けてくれ)!
トゥン・ウェラー・レーオ(もう潮時だよ)!