僕がタイに着いた12月5日はちょうど国王陛下の誕生日だった。
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タイにおける王様の人気はすごいものだ。各家庭や店には大体必ず王様の写真があるし、大きなビルやショッピングセンターには巨大な写真がデコレーション付きで飾られている。街中に下のような感じのものが本当にたくさんあります。
今のラーマ9世、プミポン国王は85歳で在位66年にもなるのだけど、名君だとよく言われています。今のタイの発展や安定があるのはプミポン国王のおかげだと考えている人が多い。大雑把に言うとタイの王様は日本の天皇みたいな位置づけなんですが、天皇と違うのは政治的な影響力も強いということだ。
1992年に発生したクーデター未遂事件では、軍を背景にするスチンダー首相と民主化運動グループの民間人指導者、チャムロンを玉座の前に等しく正座させ、「そんな事で国民のためになると思うか、双方ともいい加減にせよ」と叱りつけ、騒乱を一夜にして沈静化させた。
ラーマ9世 - Wikipedia
という事件があったりして、下はそのときの有名な画像。右が国王。かっこいい。
さらにジャズが好きでサックスを吹いたり作曲したりもする。
とにかく国民に深く敬愛されているのだ。
そんな王様の誕生日ということで、王宮前広場(サナーム・ルアン)にたくさんの人が集まると聞いて行ってみた。
みんなが黄色い服を着ているのは、王様の誕生日の色だからです。タイでは誕生日の曜日ごとに色が決まっていて(だからタイ人は自分が何曜日に生まれたかをみんな知っている)、王様は月曜日生まれなので黄色なのだ。
ちなみに他の曜日はこんな感じ:
日曜 赤
月曜 黄
火曜 ピンク
水曜 緑
木曜 オレンジ
金曜 青
土曜 紫
本当にたくさんの人がいて、屋台も無数に出ていて、パレードもたくさん歩いていて、リングが設置されて女子ボクシングの試合がやっていたりして、とにかくお祭りでしたね。僕はタイの人のやさしい雰囲気や柔らかい雰囲気が好きなんですが、王様の存在はそういったものの象徴のような気がしました。精神的な象徴が集団の中心にあるのは多分いい仕組みなんだろうな。