phaの日記

パーティーは終わった

タイ滞在四日目日記



 タイ滞在四日目です。今日はバンコクを出てパタヤーに来てみましたが、ここはあまり好きではありません。なんか、おっさんのための場所って感じ。白人のおっさんだらけです。おっさんが好きそうな、照明が桃色でおねえちゃんがいっぱいいるような店がいっぱいあります。カオサンも白人ばっかだったけど、あそこは若者向けだったので居心地がよかったです。クラブで踊ったりとか楽しかったです。パタヤーに一泊する必要は全くなかったなと思うのですが、宿をとってしまったので泊まります。日本語を自分の中から出力するのはかなり久しぶりです。今晩は特にすることもないので日記をひさしぶりに書いてみることにしました。


 海外旅行ってほとんどしたことがないので、別の国に来ると面白いです。タイを見て思ったのは、日本も昔こんな感じだったのかなあ、ってことです。建物も道路も汚くて、汚い犬がうろうろしてて、犬も鳩もも痩せていて、道には屋台がいっぱいあって、街は汚いのだけど、すごく活気があってよい、と思いました。日本は活気がないですね。タイも数十年後は日本みたいになるのでしょうか。
 しかし、日本ってひょっとしてすごいのかな。ていうか、ジャパニーズ円ってすごいね。俺みたいな安月給の人間でも、いいホテルに泊まったり、毎日マッサージしてもらったりできます。俺なんてそんな身分じゃないのにって気後れします。これが世界の構造か。
 そして、円を目当てにいろんな人が声をかけてきます。みんなふっかけてきます。2日目にはこのページに詳しく乗っているスーツ詐欺のスーツ屋さんまで連れられていってしまいました。そういやこれ「地球の歩き方」に載ってたな、と途中で気づいたのと、別に俺はスーツを全く欲しくないということもあって、買わなかったけど。途中の寺に別の人を仕込んでおくのが芸が細かいです。というか人件費が安い。いや、それだけ儲かるということなのか。
 声を掛けてくる人のうち、誰が本当に親切な人で、誰がお金目当てな人なのかが、区別できなくて困ります。警戒してたらただの親切だったりしました。
 人件費ということでは、街には自動販売機がなくて代わりに屋台がいっぱいあることとか、橋がなくて渡し舟だったりとか、カフェとかレストランに日本の3倍くらいのウェイター/ウェイトレスがいることとか(椅子に座ってしゃべったりしてる)、設備を整えるより人の力を使ったほうが安いんだ、と思った。そういうのは活気があって好きだ。
 日本はそんなになったりしないかな? 自動化されている仕事を人が担うようにしたらいいなーって思うんだけど。非効率かもしれないけどそのほうに活気があって好きです。しかし最低賃金が法律で決められてるからむやみに人を雇えないか。それなら自営業なら最低賃金法にひっかからないか。職がない人が気軽に屋台とか出したりできたらいい気がするんだけど。屋台に限らず、なんか元手のいらない商売を道とか公園で始められる仕組みがあったら。街は汚くなるかもしれないけど、活気があるのはいいことだと思う。しかし政策を決めるにおいて活気なんてものはあんまり問題にされないか。
 ニートやひきこもりがみんな屋台をすればいい、とまでは言いすぎだと思うけど、ニートやひきこもりに屋台をあっせんする仕事とかあったらどうか。屋台の意義とかをもっともらしく語って「自分のペースで自分がしたいときだけ働くこれがスローライフ」とかゆって。
 しかしそんなに、屋台とかが街に溢れるようになってしまったら、日本が階層社会であることがばれてしまうか。それを認めるのはなかなか難しいことなのだろう、われわれにとって。そういやガイドブックにタイは結構な身分社会だって書いてあったけどそのへんも関係あるのかな。
 あと日本だとそもそも屋台を出しても、みんなあんまり買わないよね。抵抗があるというか。屋台って楽しいものなのに。道頓堀とか中華街とかは道を歩きながら買ったり食べたりできるから好きです。それは街は汚くなるかもしれないけど、活気があるからよいと思う。活気があるから大阪が好きだし、タイについてはまだよく知らないけれど、活気という点では好きです。まる。