- 羽生
- 集中して長考しているときというのは一種の無意識の状態なので、時間が流れていることも感じません。
- 羽生
- 最初はその待つ時間に入る前に、いわゆる苛立ちみたいなものをなくすための時間があります。それからいわゆる空白の時間がきます。つまり真っ白な気持ちで考えて、そこに浮かんでくるものを待つというのではないんですけど、空白の部分と、あとなにか湧き阿賀手来るものを、自分の無意識の中から何か出てこないかということを待っているというような時間が来ます……。
- 吉増
- その接合点がうまくいったときには時間がうまく流れるんでしょうね。
- 羽生
- そうですね。ただ、それがうまくいかないと、どんどん長くなってしまうし、同じことを何回も考えてしまう……。
いいなー。こういう状態になりたい。
「それまでの積み重ねの中でそういう状態になる」というのが重要かも。一時間、二時間でそんなに状態は整わないのか。普段からのこころがけ。
- 作者: 羽生善治,吉増剛造
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1997/08
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 8回
- この商品を含むブログ (9件) を見る