phaの日記

パーティーは終わった

投資



 小さい頃は「お金を預けているだけで利子を付けてくれるなんて、銀行って何を考えてるんだろ?」などと思っていた。まあ長ずるにつれて別に銀行がいい人なわけでも何でもないのは徐々にうすらぼんやりと判ってきてはいたのだけど、最近山形浩生血も涙もないファイナンス講座 などを読んで、ようやくその辺のお金がらみの仕組みがはっきりと理解できたと思う。ある程度の量を持った資産(現金や有価証券や不動産など)は変なことをしなければ勝手に少しずつ増えていくものなのだな(利子や配当や家賃などで)、という感覚がわかった。
 

 こないだここに株についての文章を書いたら、結構いろんな人が反応してくれた。多くの人はぼくと同じように、株ってよくわからないけれどそれがこの社会とか経済とかを動かしているらしいし、一部の人はそれで大儲けしたり破産したりするとかいう噂だし、いったい何なんだろう、と思っていたんじゃないだろうか。
 最近いろいろ本を読んだりして株について理解したことを書いてみる。すごく基本的なことばかりだろうけど。

  1. 株っていうのはそもそも会社をやる際の資金集めの手段。会社は株主に金を出してもらう代わりに儲かったら配当を分ける。株主はスポンサーなので経営に口を出せる。
    • 株を買うのは企業に金を貸して企業から配当を得るため(<投資>?)
  2. 1とは別に、株の値段の変動を利用してお金を儲けるマネーゲームの材料としても使われる。
    • 株を買うのは買ったときより高く売るため(<投機>?)
  3. そして日本では株の1の意義はあまり重視されず、株をやるといったらもっぱら2の意義でだと見なされる(企業同士での株の持ち合いが一般的だったから?)
    • そのせいで配当とか株主総会とか1に関わるものはあんまり重視されない。
    • そのせいで株をやる人は世間的に博打打ちだと見られる

 ぼくは個人的には1の目的で株を買いたい。マネーゲームにはそんなに興味はない(こわいから)。1と2を完全に分けることはできないだろうけれど、できるなら最初に書いたような、資産が自然にわずかな利益を着実に生み出すような形がいい。
 そして理想的には自分が応援するものにお金を出したい。例えば「はてな」のサービスは好きだしスタッフの方々も信頼しているので、「はてな」の株があったら買ってもいい。もしくは、自分の好きな友達にお金を貸したい。その場合は持ち逃げされても構わない(金額にもよるけど)。その友達がぼくの借金を踏み倒すほど苦労して煮詰まってやさぐれてしまったのなら、それくらいのお金は失ってもよい。そんな幸せでおめでたい投資のありようを想像した(誰か年利2%くらいでぼくから100万円くらい借りないか? >ぼくの友達)。