phaの日記

パーティーは終わった

中島らもについて



 高校生の頃、中島らもの本が好きでよく読んでいた。文庫でエッセイがたくさん出ていたので古本屋で買い集めてたりしてた。読み始めたきっかけは覚えていないけど図書館でたまたま「明るい悩み相談室」を手に取ったとかそんなところだと思う。ドラッグなどのサブカル的な知識に興味を持ち始めたのはらもがきっかけだったんじゃないかな。
 大学生になったくらいから、あんまり読まなくなった。高校生のときは「中島らもっていろんなことを知ってて、いろんな才能があって、飄々としていてかっこいいなあ」などと思っていたのだけれど、だんだんと「中島らもは本当に、甘ったれで臆病なくせに自意識過剰でプライドが高くて、ええ年して困ったオッサンやなあ」という風に認識が変わってきた。もともとそういった欠点に自分と通じるものを感じていたから好きになったのだろうけれど、だんだんとそれが鼻につくようになってきて、楽しめなくなってしまった。楽しめなくなった理由は、僕が年齢とともに少しだけ成長したというのと、らもの書くものがだんだんとぐだぐだになってきたというのと、両方だろう。
 最近はもうらもの読者ではなくて、この人はもうこのままずっとぐだぐだなんかなあ、と思っていたけれど、ひょっとしたら何かのきっかけで立ち直って(刑務所に入って健康な生活を送るとかで)また冴えた物を書いてくれるのでは、と、ほんの少しだけ期待してもいた。
 有難うございました。
 合掌。