- 作者: 斎藤孝
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2003/12
- メディア: 単行本
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最近この本を読んでいる。心と呼吸の連関とか、呼吸は技であり文化であるということとかについて書かれた本。すごく面白い。
それで胆力をつけるために丹田呼吸法を練習しているのだけど、臍下丹田(臍の少し下の少し内側)を意識するのが難しい。齋藤孝によると、丹田はいくら力を入れてもからだが固くならない場所だから、からだの力みを取るには丹田に力を入れればいいそうだ(「力みの避雷針」って呼んでた)。
力が入らないのも当たり前で、丹田というのは物理的にはその場所には腸があるだけだ。筋肉がないしね。なにもないんだけど、その場所を意識するとからだのバランスが取れたりする。武道などでも丹田は大事で、丹田のパワーを突きに伝えろって言ったりする。人間のからだの重心みたいな意味もあるのでしょう。
しかしあんまり意識したことがない場所なので意識しにくい。普段意識するからだって手足の筋肉とか胴体でも表面の部分ばかりなので、からだの内部ってどうなってるのかわからない。どう意識すればいいのかもよくわからない。まあ慣れだろうかな。
ここで、呼吸力というものをきちんと定義しておきたいと思います。
息をどれだけ深く長く続けることができるか、息と動きをどれだけ連動させることができるか――息の力とはこの二点にクリアに集約されます。
むずかしい。息と動きが連動しない。ただ口先で吐いてるだけの感じになる。
これも慣れかな。齋藤孝が提案する「鼻から三秒息を吸って、二秒お腹の中にぐっと溜めて、十五秒間かけて口から細くゆっくりと吐く」という型をしばらく練習してみようと思います。すぐに動揺する心を鍛えるには呼吸を乱さないのが有効な気がしてます。胆力っていうか。