なんか最近ようやく選挙が面白くなってきた。
若い頃は「誰に投票したらいいかよくわかんないし」と思って行かなかったんだけど、年をとるにつれてわりとみんな、「なんとなく」とか、「あいつらキモいからあいつら以外に」とか、そんな感じでよくわからんまま投票してるということがわかってきた。誰が何を主張してるかとか全員分調べるの大変すぎるし、そんなもんでいいんだと思う。
あと、選挙って、祭りのときにみんなでだんじり引けば楽しい、みたいな感じで、多くの人と団結して一緒に何かすると高揚感があるとか、集団を組んで他の集団に勝つことを目指すと楽しいとか、そういう原始的な楽しみかたをするものなんだな、ということもわかってきた。見た目が整った人とか体が強くて元気そうな人とかが選ばれやすいのも原始的ぽい。
要は、選挙ってわりと野蛮で雑なゲームなんだな、というのがわかると楽しめるようになってきた。
増税とか憲法とか選挙で言われるようなことって若いうちはピンとこなくて、年をとるにつれてそれが自分の生活につながっているものだというのがわかりやすくなってきたというのもあると思う。
今回の選挙が楽しめたのはいくつか要因がある。
まず、候補者にこいついけすかないな、通ってほしくないな、というやつがいて、その人が当落線上にいて、通さないためにはどうしたらいいかを考えたら、自分の投票にも価値がある感じがしたこと。
そのへんの情報を得るにはこのアカウントが役に立った。情報を分析して、この候補は盤石で、この候補はきわどくて争っている、というのを選挙期間中ずっと教えてくれるアカウントだ。
あと、選挙で当選する人は変わらなくても、10万票差で勝つのと5万票差で勝つのと1万票差で勝つのは意味が違うんだな、と知ったこともある。圧勝だと他の勢力に構わず好きなように振る舞えるけど、辛勝だと他の勢力のことも気にし続けないといけない。
そんな風に思うと自分の一票に意味がある感じがするし、自分の一票に意味があると投票が楽しくなる。
面白かったのでまた次を早くやってくれないかな。